政府は訪問介護の基本報酬を引き下げました。高齢者・障がい者の支援事業などを展開するNPO法人暮らしネット・えんの代表理事の小島美里さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ――政府は引き下げの理由を、訪問介護の利益率が高いから、と説明しています。 ◆利益率が高いのは、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の訪問介護です。一軒一軒訪問する在宅ヘルパーより、集中しているサ高住のヘルパーのほうが利益率が高いのは当然です。 サ高住に入っているヘルパーに聞くと、「楽です」と言います。在宅ヘルパーは雨が降っても雪が降っても一つ一つ家を回らなければなりませんが、サ高住は屋内を回ればよいからです。 それを同じ基準にしますか。まやかしの政策をやらないでほしいのです。 廃業する事業所もでています。本当になぜこんなことをするのかわかりません。私たちはなにか悪いことをしましたかと言いたくなります。 コロナで