ブックマーク / raccoon1980.hatenablog.com (7)

  • 2018-04-09 - たぬき日乗

    最近、めっきり様子を見なくなってた與那覇潤先生が、数年に渡って体調を崩して、もう「歴史学者」をやめる、という文章が出ていました。 歴史学者廃業記 歴史喪失の時代(與那覇潤) - 個人 - Yahoo!ニュースはてなブックマーク - 歴史学者廃業記 歴史喪失の時代(與那覇潤) - 個人 - Yahoo!ニュース この文章を読んで最初に、「あ、これはつらそう…。でも、もともとこういう文章書くヒトでもあるよな」と思ったのですが、論旨について、細かいところ、そうねえ、となんとなく首肯するものの、全体に流れる「世間に疲れた」という雰囲気については、「大変でしたね…」と。そこまで責任を負わなくてもよかろう、と思う半面、この詩的とも言える繊細さがあるから、いろいろ文章かけたんだろうな、仕事し過ぎはよくないよねえ、などと思うのでした。 ま、そもそもの話として、普段の生活に「歴史」なんていらないよね、と。学

    2018-04-09 - たぬき日乗
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2018/04/11
    "與那覇先生の著作について、叩かれるのには…ひとつは、上のような、他所の地域の歴史に首突っ込むと叩かれるか、スルーされるのは世の常、というの。もうひとつは、文体" →後者も大きいわな(こなみ
  • 読書:『塩とインド』 - たぬき日乗

    神田さやこ『塩とインド:市場・商人・イギリス東インド会社』(名古屋大学出版会、2017年) 塩とインド―市場・商人・イギリス東インド会社― 作者: 神田さやこ出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2017/01/05メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る 感想:塩に違いがあるのか! いやこれ、「やさしお」使ってなんでもべる雑性のナマモノに違いなんてわかんない、という話ではなくて(もちろんわかんないんですが)、ブランド化された高級品ではなくて、安価な日常コモディティであるにもかかわらず産地の違いで流通状況が違うというのが、一番の驚きでした。 さて、一年まさに塩漬けにしたんですが、この、全然知らない話のオンパレードなんだけど、いろいろ細かくて面白かったです。ミャー大出版会はうまいよなあ…。インド、ほんと知らん世界なんだけど、経済合理性がちゃんとあるんだよなあ。す

    読書:『塩とインド』 - たぬき日乗
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    haruhiwai18 2018/03/09
    "「近世的反動」と呼ばれる、カーストや宗教による分断を再強化するような傾向""厳格なカースト制度などを前提とする近現代のインドの社会構造を決定づけたのは、この1820-30年代" →これは興味深い(こなみ
  • 禮教のない国の儒教道徳 - たぬき日乗

    教育勅語から父母兄弟お友達目上の人を大切にだけ抜き出して天皇系削除すると、経学の徳目基礎みたいなもんしか残りませんから、基所謂儒教と同じですが、エッセンスが大切だ、って言ってる大臣その他、そんな出来の悪い日的聖諭より、聖諭廣訓とか聖諭十六條とか六諭とか暗記させたらどうですか?— カワイ韓愈ドロップ (@kawai_kanyu) 2017年3月10日 そうだそうだ、場のをつかえ! 明治政府のモデルは大明・大清なのは周知のことだと思うんですが(つか、それしか知らんだろ、19世紀の日人)。 しかし、そのまま受け入れるのでは浅はかなので、少し入れ替えてるんですよね。 というわけで、元ネタの元ネタである明朝太祖洪武帝の「六諭」から、清朝聖祖康熙帝の「聖諭十六條」、明治の「教育勅語」まで、並べてみましょう。(いや、これだけじゃなくて、ほかにもめんどくさい道徳守ろう宣言はあると思うんですが有名な

    禮教のない国の儒教道徳 - たぬき日乗
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    haruhiwai18 2018/03/09
    "「皇室を守れ」もあるんだけど、分量的には「勉強せえ!勉強!」を主張する文章" →対比表を見る限り、教育勅語には「教訓子孫」がなく、「一旦緩急」が加わってるのが特徴的じゃないかと(こなみ
  • 読書:『「反日」中国の文明史』 - たぬき日乗

    「反日」中国の文明史 (ちくま新書) 作者: 平野聡出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/07/09メディア: 新書この商品を含むブログ (10件) を見る 某掲示板にて話題の書、キビシメの書評を受けて以来、界隈の若い衆のあいだでは、ご研究の中心的なところがあまりちゃんと評価されなくなっている感のある著者による一般向け書物です。特に“中国的ななにか”に焦点を当てたもので、そこに昨今の中華人民共和国のいわゆる海洋進出というやつに対する義憤を加えたものといえるでしょうか。 内容はぜひお買い求めの上、ご確認いただきたいところです。八四〇円くらいケチらんで買え、買ってから文句言えと言いたい。 いちおう内容をざっくり申しますと、中国の現在のナショナリズムというか対外拡大の意識は、中国文明的なものと日から近代に持ち込まれたものである(だからやってることはおもっきし帝国主義やん)、という話

    haruhiwai18
    haruhiwai18 2014/07/31
    "同じ香りが割と売れた若手日本近代思想史の人の日中文明比較論でもあったんですけど" →某与那覇先生をIDコールしようと思ったけど、最後の方で、それが霞んでしまうような強烈なオチが待っていた!w
  • だから朝日は嫌われる - たぬき日乗

    http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/special/2012070900007.html 朝日新聞の大阪支局の偉い人の話だそうですが…。 読んでいるうちに頭が痛くなってきました。 これを書いている方は、おそらくいい人だと思います。自分たちのやり方には問題があると思っている。それはわかります。わかるんですけど…。 あたりまえだけどヒステリックな書き方だけが「リベラル」朝日新聞の凋落を招いたわけではないのです。 新聞にかかわる人々は、自分たちが決して教養ある知識人ではないことを自覚すべきでしょう。 なぜそんなに啓蒙的でいられるのですか? なぜ大衆を心からバカにしているのに、それを尊重しているかのような態度を見せびらかそうとするのですか? なぜ、そんな全能感を保っていられるのですか? 自分たちのやり方は間違っていた、とたびたび指摘していますが、

    だから朝日は嫌われる - たぬき日乗
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2012/07/11
    "特に見識があるわけでもないのに、安易に識者のコメントをとってくるくせに、インテリ気分で“一般人”を“教育”しようとするその態度" →少なくともこの"上から目線"は 市長様も新聞社様も 確かに似ているw
  • 比較対象にされる憂鬱(丸焼けにされた感想) - たぬき日乗

    さて、今回の件は、個人的にいい勉強になったなあ、と思います。イライラ振り回して、とばっちりくった池田先生と與那覇先生には、ほんと申し訳ないのですが…。 (7月1日追記:というわけで、與那覇・池田『気分はまだ江戸時代』のレビューも書いてみました。買ったんだぜ、ちゃんと) あと、インターネット、ほんと怖い。誰が見るんだ、と思ってたけど、どんどんいろんなところに流れていくんですね。でも、のべ1000人も見ないんでしょうし、それもあっという間に忘れられるんでしょうねえ…。 まず、Rosenthal and Wongを読んで(全部じゃないけど。すいません)、当たり前だけど、これは英語圏の読者に向けて書かれてるんだな、と思いました。これは中国に関するではなくて、ヨーロッパの歴史に関するなのだということがよくよく理解できました。だから、話の骨子は、「良い子のみんな!こないだまで、ヨーロッパこそ世界の

    比較対象にされる憂鬱(丸焼けにされた感想) - たぬき日乗
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2012/04/30
    "中国の周辺の国々の歴史…を専門にしている方は、なんだか中国史を目の敵にしているような気が""朝鮮・ベトナム・タイ…満洲とかモンゴルとかトルキスタンとかも" →某モンゴル史の諸先生方がすぐ思い浮かんだw
  • たぬき丸焼けの顛末(追記)Before and Beyond Divergence: The Politics of Economic Change in China and Europe - たぬき日乗

    さっきの記事の続きです。 問題のJean-Laurent Rosenthal, R. Bin Wong, Before and Beyond Divergence: The Politics of Economic Change in China and Europe, Cambridge, Massachusetts, Harvard University Press, 2011ですが、もちろん大まかな内容は池田信夫さんのブログで紹介されています。(西洋と中国の「大分岐」・Voiceからexitへ) 池田さんのまとめに文句をつける気はありません。というか池田さんがソリッドにまとめてるからそういうもんかと思って意気込んで読んだら、むしろまったりしたでした。 で、中国の話なんですが、この間の話で、議論になったのは「ヨーロッパでは戦争が続いていたため、高い税のほとんどは軍備に使われたが、中国

    たぬき丸焼けの顛末(追記)Before and Beyond Divergence: The Politics of Economic Change in China and Europe - たぬき日乗
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2012/04/30
    "中国…逃げて行かれると困るので…税は安く、ちゃんと公共財に金を出す""ヨーロッパ…戦争ばっか…公共財にお金が出てこないので、民間で…賄った""文句を言うために代議制が発達" →面白いが、注意も必要か。
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