気象庁は8月11日の夕方より、緊急地震速報の精度を向上させることを発表した。これにより2011年3月11日の東日本大震災以降増加した誤報を低減できるようになるという。 一般向け緊急地震速報は、推定最大震度5以上で発表されるが、東日本大震災以降、日本では周辺海域を含め地震活動が活発化、これにより例えば、震度5と震度0の地震がほぼ同時刻に発生する事象などが生じており、これまでの緊急地震速報のシステムではそれらを1つの地震として処理してしまっていたため、震度5ではなく、より大きな地震として判断してしまい、広域に大地震の可能性があるとする緊急地震速報(警報)を出し、結果的にそれが誤報につながっていた。 今回の改修は、そうした同時多発的な地震に対し、警報の対象とならない小規模地震を計算の対象から外すようソフトウェアを改修することで、2つ以上の地震を結びつける頻度を減らし、精度の改善を図ろうというもの