日本の製造業を取り巻く経営環境が最悪期を脱しつつある。昨年秋以降、円安が急進展し、過去4年にわたって輸出企業を苦しめた超円高の重荷が解消された。その効果のほどを示すのが、日本最大のメーカーであるトヨタ自動車の業績だ。同社の単独決算は円高による輸出の採算悪化で4年続けて営業赤字だったが、終わったばかりの2013年3月期は経営努力に円安が加わり、悲願の黒字転換を達成したようだ。イノベーション加速を
政府系ファンドの産業革新機構によるルネサスエレクトロニクス支援が昨年12月10日に公表されてから5カ月余り。三千数百人の早期退職者募集をはじめとする追加リストラ策発表(今年1月17日)、赤尾泰・前社長の更迭と鶴丸哲哉取締役の社長昇格(2月22日)と、再生へ向けて動き出したかに見えるルネサスだが、「新社長はショートリリーフ」と社内外で受け止められるなど、経営陣に依然求心力が働かない。当初、9月末ま
政府は2日、災害に強い国土づくりを目指す「国土強靱(きょうじん)化」に向け、インフラのもろさを評価する指針の原案をまとめた。社会的に影響の大きい災害リスクに備えるため、エネルギー供給停止や金融サービス停止、新幹線や高速道路の分断といった経済活動の停滞を想定した8分野で構成。指針に基づき、2014年度予算案での優先順位づけに反映させる。東日本大震災でサプライチェーン(部品などの供給網)の寸断や原
我々の生活を変えるモバイルインターネットはこの先、どのような進化を遂げるのか。ソニーの元副社長兼最高執行責任者(COO)で現在、サイバーアイ・エンタテインメント社長兼最高経営責任者(CEO)の久多良木健氏に聞いた。――スマートフォン(スマホ)の急速な普及で人々が小さなコンピューターを携帯するようになった。「現在のスマホはまだ進化の中間段階だ。端末側で処理する機能があまりにも多すぎるため、電池
スマートフォン(スマホ)の普及で急速に進化するモバイルインターネット。開発が加速する次世代のスマホは「携帯する」から「身につける」に変わり、操作方法も視線や脳波など生体信号が主流になる可能性がある。機械と機械が通信するM2M(マシン・ツー・マシン)の世界も広がり、ヒトとコンピューターの境界線が溶けていく。(敬称略)腰掛けるとテレビや照明がつき、寝そべると室内が暗くなるソファ。手を置くと新聞やネ
経営不振の半導体大手ルネサスエレクトロニクスの鶴丸哲哉社長は21日、日本経済新聞などの取材に応じ、「事業の効率性を高めて早期の業績回復で再生する」と方針を語った。設計開発、製造、販売など事業体制の再構築で、効率よく売り上げを伸ばせる会社を目指す。鶴丸社長は2月22日付で就任。日立製作所出身で、半導体事業の主力工場の工場長を務めてきた。前身企業を含め8期連続で最終赤字の業績不振について「当たり前
大阪証券取引所で4日に発生したデリバティブ(金融派生商品)取引のシステム障害は、サーバー間のデータ通信を制御するプログラムの不具合が原因だったことが21日までに分かった。近く調査報告書をまとめ、金融庁に提出する。障害発生の責任をとり、藤倉基晴社長やシステムを担当する狩野芳徳取締役常務執行役員らを減給処分とする方針だ。大証のデリバティブ取引システムは複数のサーバーで構成する。4日の障害では日経平
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く