世界最速のスパコンとなった中国の「天河二号」 中国のスパコン「天河二号」は、300万個以上の中央演算処理装置を搭載する世界最速のスパコンだ(日本語版記事)。このスパコンの計算速度は毎秒3京回以上で、2位につける米オークリッジ国立研究所の「Titan」(毎秒1京7,590兆回)をはるかに上回るものとなっている。 スパコンの世界(日本語版記事)で長年優位に立ってきた米国では、エネルギー省が2016年前後に「Trinity」という天河二号に匹敵する性能のシステムを開発すると見込まれている。つまり、それまでは天河二号が米国のあらゆるスパコンを打ち負かす状態が続くことになる。これは米国の威信に関わると同時に、米国がスパコン分野でのリードを保つために十分な研究開発予算を投じているのか、疑問を投げかけるものだ。 「天河二号に関してもっとも重要なのは、処理速度が世界一ということだけでなく、このシステムがテ