恒例のエントリーです。以下、順不同で。 ジェイン・ジェイコブス(香西泰訳)『市場の倫理 統治の倫理』 市場の倫理 統治の倫理 (ちくま学芸文庫) 作者:ジェイン ジェイコブズ発売日: 2016/02/09メディア: 文庫 traindusoir.hatenablog.jp ケネス・アロー(村上泰亮訳)『組織の限界』 組織の限界 (ちくま学芸文庫) 作者:アロー,ケネス・J.発売日: 2017/03/08メディア: 文庫 アローといえば、一般均衡理論におけるアロー=ドブルー・モデルや「アローの不可能性定理」によって知られるが、本書では、(サイモンやウィリアムソンにみられるような)組織の経済学について主に論じられる。組織の経済学では取引費用の概念が中心を占めることが多いが、本書の議論で中心を占めるのは情報の不完全性やシグナルである。また、ジェイコブス『市場の倫理 統治の倫理』にある取引を可能に