【ニューデリー=小暮哲夫】インド政府がヨガのさまざまなポーズをデータベース化する作業を進めている。米国などでヨガのポーズや関連商品などを特許・商標登録する例が相次ぎ、「古くからのインドの知的財産の侵害」と危機感を強めているためだ。データベースを外国政府に公開して特許の審査の際に利用してもらうねらいだ。 政府の科学産業調査評議会(CSIR)が2千年前までさかのぼってヨガのテキストを調査中だ。すでに600のポーズについて写真やビデオなどを含めデータ化し、年内に1500に増やす計画だ。 データベースにはすでにアユルベーダなどの伝統療法に関する20万項目が収録済みで、英、仏、独、スペイン、日本語の各言語版がある。 地元紙タイムズ・オブ・インディアによると、米国では1650万人のヨガ実践者が年間30億ドル(約2950億円)のレッスン料を払っているとの推計があり、少なくとも130のヨガ関連の特許