書籍の電子化は、本を裁断してスキャナに取り込むため、元の本がゴミになってしまうのが難点。東京大学が開発した高速スキャンシステムは、本をパラパラとめくって内容をスキャン。斜めに撮影された画像を自動補正することで、裁断スキャンと同クオリティのデータを作れる画期的な発明だ。 書籍をバラさずに電子書籍化したい場合、ページをめくりながら画面を撮影することになるが、どうしてもページが斜めに取り込まれてしまう。東大が開発したこのシステムでは、秒間に1000コマ撮影ができるカメラセンサーと2種類の特殊なレーザーによって、撮影したページを自動的に正面からの角度に補正。一分間に約170ページを処理することが可能となっている。 書籍を解体しないまま完全な形でページをスキャンできるという画期的な製品。かなり高価そうなので一般層への普及は難しいかもしれないが、このスキャナーの登場によりデータが残っていない古い本の電