企業の最高経営責任者(CEO)が病気になったら、株主にはそれを知る権利があるのだろうか。 これは、AppleのCEOであるSteve Jobs氏を特集したFortune誌の記事が提起した問題だが、記事の中ではこれといった答えは示されていない。ちなみに、この記事が公開されたのは米国時間3月4日で、ちょうどAppleが年次株主総会を開催した日にあたる。記事が明らかにしたところでは、Jobs氏は2003年10月、珍しいタイプの膵臓(すいぞう)がんにかかっていることを知ると、その後9カ月にわたってごく一部の関係者以外には診断結果を隠し続け、その間外科手術を用いない代替治療法を見つけようとしていたという。 Fortune誌によると、Jobs氏とAppleの側近らは診断結果を株主に報告するべきか否か議論したが、社外の弁護士に相談した結果、報告する義務はないとの結論に達したという。Jobs氏は最終的にが