代表取締役会長直々の特命「孫娘に贈る【妖怪ウォッチ2】(3DS)の発売日入手」にしくじった僕は、懲罰的、と会社内で噂されている人事により、夏季限定で会社が運営する海の家にヘルプで行かされている。 炎天下、EXILEと三代目ジェーソウルブラザーズとEガールズが大音量でヘビーローテーションされる地獄のような静岡の海岸でくさくさ焼きそばをつくる、その合間、たまたま眺めていたフェイスブックのタイムラインに、偶然、元彼女の結婚式の写真が流れてきた。インターネットは残酷だ。不意打ちのように思い出したくない過去と、見られたくない現在を繋げてしまうから。けれども、そのときの僕はほとんど子の未来を案じる親のような気持ちで心の底から祝福していた。よかった。本当によかった。おめでとう、と。 彼女とは酷い別れ方をした。考えうる最も望まないカタチの別れ方だった。電話で一言。「もう無理。さよなら」。mixiはアクセス