【ソウル時事】韓国国防省は8日、南北軍事境界線を挟んで広がる非武装地帯で6月19日に、北朝鮮兵士数人が境界線を越えて、韓国軍が設置した北朝鮮からの亡命者用のインターホンを破壊したことを明らかにした。 北部・京畿道にある韓国側の監視所から約700メートル離れた鉄条網に設置されたインターホンが鳴ったため、韓国軍兵士が急行したところ、北朝鮮兵士は既に逃げ去っていた。インターホンは破壊され、取り外されていたという。 韓国紙によれば、非武装地帯内に草が生い茂る夏場になると、北朝鮮兵士が草に隠れながら韓国側施設に接近することがよくある。軍関係者は、今回も兵士の度胸を試す北朝鮮側の訓練の一環とみているという。