今年前半のサーバ向けプロセッサ市場における最大の話題は、何と言ってもIntelのXeonプロセッサが64ビット対応となったことだろう。この背景には、昨年4月に発表された競合AMDのOpteronがx86プロセッサとしてはじめて32/64ビット対応となり、各サーバベンダーから注目を集めたことがある。Opteronが発表されてからの業界の動きや、Xeonが64ビット化に至った背景、またその影響などをふり返ってみよう。 AMDがOpteronを発表したのは昨年の4月22日。32ビットと64ビット双方に対応する同プロセッサは、既存の32ビットソフトウェア資産を生かしつつ64ビットソフトウェアへの移行がスムーズに行えるとして、投資保護の観点からも注目を浴びた。IBMがリリース当初から同プロセッサを同社のサーバに搭載すると発表したことに加え、64ビットプロセッサは自社製品のUltraSparcのみを採