がんの「基本」を数回に分けて解説しています。今回は3回目です。(第1回、第2回) がん細胞との闘いは、毎日5,000回も起きている 細胞が分裂するときには、元のDNAを2倍にコピーして、新しい2つの細胞に振り分けます。人間(の細胞)がやることですから、コピーのときにミスがおこることがあります。これが突然変異です。 こうした細胞は多くの場合、死にますが、ある遺伝子に突然変異がおこると、細胞は止めどもなく分裂を繰り返すことになります。 最近の研究では、がん細胞は健康な人の体でも一日に5,000個も発生しては消えていくことがわかっています。がん細胞ができるとそのつど退治しているのが免疫細胞(リンパ球)です。免疫細胞は、ある細胞を見つけると、まず自分の細胞かどうかを見極めます。そして、自分の細胞でないと判断すると、殺してしまいます。 がん細胞は、もともと私たちの正常な細胞から発生していますので、カ
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