イラクでは、イスラム過激派組織「イスラム国」が西部のイラク軍の軍事拠点を新たに制圧したほか、首都のバグダッド近郊でも爆弾テロを相次いで仕掛けたものとみられ、アメリカ軍などが空爆を行っているにもかかわらず、「イスラム国」が一段と攻勢を強めています。 バグダッド近郊では、イスラム過激派組織「イスラム国」や「イスラム国」を支持するグループによる爆弾テロが相次いでいて、13日も、車などに仕掛けられた爆弾が3か所で爆発しました。 AP通信によりますと、この爆発で、少なくとも30人が死亡、70人以上がけがをしました。 爆発があった場所はいずれもシーア派の住民が大勢暮らす地域で、シーア派を敵視する「イスラム国」による爆弾テロとみられています。一方、「イスラム国」は、13日に、イラク西部アンバール県にあるイラク軍の訓練所を制圧し、地元の当局によりますと、イラク軍の兵士は訓練所から撤退を余儀なくされたという