韓国財閥、ロッテグループが急速に成長を遂げている。彼らが目指すのは、「2018年アジアトップ10」。日経ビジネス9月26日号「ロッテの成長戦略」では、その取り組みを詳細に報じた。その関連インタビューとして、今まであまりメディアに出ることがなかった昭夫会長の狙いを聞いた。経営者のリーダーシップや人材育成、インフラなど、あらゆる面で日本と韓国の違いが見えてきた。韓国企業の強さを支えるものは何か。 (聞き手は山川龍雄=日経ビジネス編集長) ――韓国では、電子機器や自動車メーカーなどの多くが積極的に海外展開を進めています。 重光:韓国企業は日本企業よりもドライに割り切っているようです。海外へ出た方がいいとなると、ぱっと決めて行きますから。 ――韓国企業と日本企業の違いは何だと思いますか。 重光:やはりオーナーが絶対的な権限を持って、会長主導で大きな決断ができる点でしょう。例えばサムスンの半導体が非