放射線への恐怖で退団した外国人もいるJリーグに、 突然スターがやってきた。アーセナル黄金期を支えた 男は、なぜ自らとは無縁の異邦で戦うことを選んだのか。 「清水エスパルス、元アーセナルのフレドリック・ユングベリと契約」。このニュースは日本国内はもとより、世界各国でも大きく報じられた。Jリーグに久々にやって来た大物外国人選手に、来日の理由や日本サッカーの印象、今後の抱負を聞いた。 ――今回の移籍は驚きでした。まず、日本に来ることを決めた理由から教えて下さい。 「日本に初めて来たのは日韓W杯の時だったけど、すごい国だと思ったし、文化の奥深さや日本の人たちの親切さに感心したから、機会があればプレーしたいと思っていたんだ。 他の理由としては、震災やアフシン(ゴトビ監督)のサッカー観に共感したことも大きい。彼は自分が追求しているビジョンだけじゃなくて、地震や津波の後、Jリーグの観客動員数が落ちている