オミクロン株の水際対策について、取材に応じる岸田文雄首相 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の世界的な感染拡大を受け、政府は矢継ぎ早に水際対策の強化に乗り出している。しかし、専門家のあいだで、対策の要である空港検疫の「穴」を指摘する声が上がっている。現在、PCR検査ではなく抗原定量検査を行っているからだ。厚生労働省は「PCRと同等に検査の精度は高い」「PCRは現場への負担が強い」と説明するが、「変異株の侵入を阻止するにはPCRが適切」と識者は批判する。 【写真】日本の水際対策は大いに疑問と話す芸人はこの人 * * * 「東京五輪がないと、ここまで対応が早いのかと驚いています」 こう話すのは、関西福祉大の勝田吉彰教授(渡航医学)だ。 オミクロン株の感染が各国で急拡大していることを受け、岸田文雄首相は29日に外国人の入国禁止を発表。日本人帰国者についても、国が指定する宿泊施設での待