記銘師ディンの事件録 木に殺された男 作者:ロバート ジャクソン ベネット早川書房Amazonこの『記銘師ディンの事件録』は、『カンパニー・マン』などで知られる作家ロバート・ジャクソン・ベネットによる異世界ミステリー長篇だ。世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞を受賞し、アメリカ探偵作家クラブ賞の最終候補にもなっている。 複数の賞を受賞したりノミネートされる作品は珍しくはないが、本作のように幻想、SF、ミステリーと、ジャンルが大きく異なる賞で高い評価を受ける作品は稀だ。しかし、本作を読めばその理由がよくわかる。なぜなら、SF的にも、幻想・ファンタジー的にも、ミステリー的にも、とにかくめちゃくちゃにおもしろいからだ! 翻訳フィクションとしては間違いなく今年ベストの傑作──それも、ミステリとしてもSF的にもファンタジー的にも──だし、後の紹介を読んでもらえればわかるが、進撃の巨人的な世界観構築や能力バ

