アイスバーンの斜面に載った雪を捕らえてターンしようとした瞬間、何かが引っ掛かった様な気がした。 片足滑りで体勢を立て直そうとしたが転倒。 ヤバイ!と思ったと同時に体は滑り出した。 なんとか体勢を立て直そうとしたが、頭が下になり上手く制動が掛けられない。 と言うか雪にまみれたサングラスで視界が無い。 焦る気持ちとは裏腹に速度は徐々に上がってゆく。 滑りながら、もしこの下の岩に頭から突っ込むとどうなるか、益々ヤバイぞと思いつつもがく。 何をどうした結果か分からないが「止まった」。 体は・・?どこも大丈夫だ。 フト見上げると、ストックと板はそれぞれ一本ずつ外れ少し上に残置されている。 遙か上にマッチャンがこちらを見ている。滑落したのは20mほどか。腕で○マークを示して大丈夫な事を伝える。 それは、焼山火口縁直下から滑り出してすぐのルンゼ状・絶対に転倒してはい