富士山の世界文化遺産登録が確実となり、夏の登山者増加が見込まれるため、静岡県はマイカーによる乗り入れ規制の強化に乗り出す。 一部ルートはこれまでで最長の52日間にわたって規制される。 県は、登山者が集中する7~9月上旬の週末を中心に、県内に三つある登山ルートのうち富士宮ルートと須走ルートについて、途中の駐車場で車を降り、シャトルバスやタクシーで5合目に向かう「マイカー規制」を実施している。昨年は両ルートでそれぞれ計34日間規制を実施した。それでも昨年は、混雑する規制日を避けて平日に登ろうとする人の車であふれた。富士宮ルートでは5合目の駐車場(350台)に入りきれず、路肩にとめた車の列が約5キロにも及んだ。 県は今年、富士宮ルートでは平日も規制し、最長となる連続52日間に延長する。須走ルートでも計37日に規制日を増やす。 環境省によると、富士山では昨夏(7月1日~8月31日)、8合目まで訪れ