安倍総理の国家が背骨に入っているとも言うべき強さは、世襲により積み重ねられたものだと思う。世襲は政治家の強みになる。一方で自らの才覚と努力で地位を築いた叩き上げ政治家の強さもある。自民党は久しく叩き上げの総裁を出していない。問題は危機にあるわが国において必要な素養とは何かだ。
リニア中央新幹線と静岡県、九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)と佐賀県がモメている。リニア中央新幹線については、水と環境の問題だから分かりやすい。一方、九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)はわかりにくい。佐賀県にも駅はできて利点はあるし、いまのところ目立った環境問題はない。佐賀県の不満は「負担金」だと思われている。 新幹線を望まない県に新幹線を作る――いまだかつてなかった事態 しかし、根本的な問題は「佐賀県が新幹線を望んでいない」上に、問題となっている新鳥栖~佐賀~武雄温泉間には「新幹線の建設計画がない」ことだ。建設計画がないところに国から「フル規格新幹線を作る」と押しつけられた。それは承服できないだろう。 在来線とは別に新幹線を作るとなると、地方自治体は建設費を分担する必要がある。また、並行在来線はJRから切り離される。並行在来線は赤字確実なので、第三セクターを作って存続しても地方自治体
中世の近畿地方史を記録したとする「椿井文書」が「偽書」だったということが話題になっている。BOOKウォッチでも『椿井文書――日本最大級の偽文書』(中公新書)を紹介したばかりだ。 本書『偽書が描いた日本の超古代史』 (KAWADE夢文庫)は、「古代史」や「神代」に関する壮大な文書を取り上げている。いずれも近年に創作されたと見られている「偽書」だ。 17の「偽書」が登場 『竹内文書』『九鬼文書』『上記』『物部文書』『東日流外三郡誌』『秀真伝』『富士宮下文書』など17の「偽書」が登場する。今も関係者の一部に「古伝」として支持されているものもある。荒唐無稽なものが目立つが、かなりの信憑性を持ってメディアに取り上げられたものもある。なぜ偽書が作られ、多くの人々に信じられたのか。 日本には『日本書紀』や『古事記』があるが、5世紀以前にさかのぼっていくと、史実性がきわめてあいまいと言われている。中国の『
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