タグ

ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (68)

  • ライブドア騒動、現状の感想: 極東ブログ

    ライブドア家宅捜索からその経営の実態がわかるにつれ世間でも大きな話題になってきた。現状のニュースからは巨額のマネーを幹部数名で操作していたようでもあることに加え、ライブドア子会社の元取締役で堀江貴文社長側近だったエイチ・エス証券の野口英昭副社長が怪死を遂げたこともあって、ある年代以上の人なら、十年前のオウム真理教事件や昭和六十年の豊田商事事件などをつい自動的に連想してしまうだろう。もちろん、共通点もあり、その共通性が日の変わらない暗部を示していると考えたくもなるものだ。 事の推移で私が気になっていることとしては二つあり、簡単に世相に対するログとして記しておきたい。 一つは、株式全体が暴落といった波及はないものの、そして先日書いたマネックス・ショック(参照)や東証のシステム不備や対応のまずさをさておくとしても、株式市場への影響は自分が予想したより大きかったかなということ。2ちゃんねる創設に

  • マネックス・ショック: 極東ブログ

    昨日ボケなエントリを書いているさなか、東証が全面安で売買停止となった。あれま。世の中では、ライブドア・ショックということになっているらしい。ま、それはそうかもしれないんだが。しかし、これはマネックス・ショックでしょ。 時事としてはロイター”[焦点]信用取引の投げで連鎖安、東証システム問題も加わり予断許さず”(参照)がわかりやすい。 <マネックス・ショックの余震も継続> 一部の証券会社が17日にライブドアの株券について、信用取引の担保掛目をゼロとする措置を実施したことも、影響が継続している。マネックス・ビーンズ・ホールディングス<8698.T>傘下のマネックス証券は、ライブドア<4753.T>および同社と関連のあるライブドアマーケティング<4759.T>、ライブドアオート<7602.T>、ターボリナックス<3777.OJ>、ダイナシティ<8901.Q>の計5銘柄の代用有価証券掛目をゼロに引き

  • ライブドア家宅捜索、お好みの陰謀論メニューを: 極東ブログ

    あまり気のしないが世事をログするブログとしては昨日のライブドア家宅捜索についてふれないわけにもいかない。 予想された事態だったかというと、そのスジでは予想されていたのではないか。私は事情通ではないので知らなかった。が、違和感はなかった。昨日夕方NHKが報道のフライングをしたかのようでありそのあたりを疑問視するむきもあるようだが、私はそういう疑問は持たなかった。 今回の家宅捜索は端的に言ってそれほど重罪というわけでもない。この件で、ホリエモン、豚箱へということはない。 むしろ当面はメディアを巻き込んだ大げさな見せしめショーだろうし、しばらくまたお茶の間の話題提供だろう。今日は阪神大震災の追悼日、宮崎勤被告判決日、ヒューザー社長喚問といった話題が控えているのでそのカバーかと見るむきもあるようだが考え過ぎだろう。特にヒューザーの件では自民党衆院議員伊藤公介・元国土庁長官の関連が問われるかという期

    hatayasan
    hatayasan 2006/01/18
    「当面はメディアを巻き込んだ大げさな見せしめショーだろうし、しばらくまたお茶の間の話題提供だろう。」
  • 耐震強度偽装問題とブログ: 極東ブログ

    今日になって耐震強度偽装問題を調べている警視庁と千葉・神奈川県警合同捜査部が家宅捜索に踏み出した。対象は、姉歯元建築士事務所、ヒューザー、木村建設、平成設計、シノケン、総合経営研究所、イーホームズ、日ERIなどということで、とりわけ目立った狙いがあるようには思えない。この面子で話を終了ということにしようとしていると見てよく、疑いもある国土交通省側の闇には触れないのかもしれない。いや、そのあたりがこの問題の今後の注目点ではあるのだろう。 耐震強度偽装問題についてはこれまでもいくつかエントリで触れてきたが、騒がれているほどにはあまり庶民には関係がない。問題としては建築物としてビジネスホテルとマンションが上がっているが、ビジネスホテルについては庶民の世間知としては危ないなら泊まらないというだけだし、政府がまったく無関係とは言わないまでも、基として、税を投入するような話ではない。粛々とという

    hatayasan
    hatayasan 2005/12/20
    「基本構図は庶民には関係ないよということ。庶民には社会制度の不備が問われるべきだということ。」
  • 世間知というのは「それは言っちゃだめよ」ということ: 極東ブログ

    マンションの耐震強度偽装問題関連のお題の一つに「誰が悪い」がある。この変奏というか来は別スジなんだけど、民営化志向に問題がある=小泉は悪いぞ、というパターンもある。ま、あるというだけ。 おまえさんはどう考えるのかね、と訊かれるなら、所定の手順で現行法の範囲で悪いヤツというのが決まるのでそれで決めればいいのではないか、というか、民主主義というか自由主義の世界では手順の正統性が正義に近似である云々。で、今回の事件は所定の手順を越えるものがありそうだというなら、そうかもしれない。なのでそれを解決するために政治がある。政治が機能すればいい。緊急の課題は住民の安全ということなんで、リスクを判定して国なり地方自治なりが退避先住居を提供しないといけないのではないかと私は思う。そういう動向があるのか知りたいのだが、わからない。リスクの判定が低いとされているからとも思えないのだが、そこはわからない。自分に

    hatayasan
    hatayasan 2005/12/06
    「世の中をフツーに暮らしていくには世間知が必要になる。世間知は公言されず正論にはなれない。よき本はさりげなく伝えることもある。親は子供にこっそり伝えないといけないようには思う。」
  • [書評]ヒューザーのNo.1戦略(鶴蒔靖夫): 極東ブログ

    「ヒューザーのNo.1戦略 - 100m2超マンションへのこだわりが業界の常識を変える」(参照)をざっと読んだ。正直に言うのだが私はこのに期待していなかった。駄であろうと腹をくくっていた。が、面白かった。なかなか微妙な味わいがある。娑婆の底のほうを少しでも覗いたことのある人なら、どうしてもある種の共感を禁じ得ないものが確かにある。 言うまでもなく、ヒューザーは今話題の耐震偽装マンション問題の渦中のヒューザーであり、このはヒューザーという企業のヨイショでもあるのだが、小嶋進の評伝とも言える。鶴蒔靖夫という年長のライターが書いたものだ。小嶋進自身によるとされる「ヒューザーの100m2超マンション物語―最新版 欧米型永住マンションの魅力 平均専有面積5年連続首都圏No.1ディベロッパーの社長が贈る」(参照)もあるようだが、アマゾンの素人評によれば「の半分ほどが、ヒューザーのマンション

    hatayasan
    hatayasan 2005/12/06
    孫引きですが。「この悠久の大地の歴史のなかで、わずか百年しか生きないのに、どうして細切れにしたものを売ったり買ったりしなくてはいけないのでしょう」
  • 耐震設計について十年前を思い出す: 極東ブログ

    昨日のエントリを書いたあと、耐震設計について十年前のことをぼんやり思い出し、つらつらと考えてみた。 私はあの頃、なぜ高架が断ち切れたのだろうかと疑問に思っていた。ありえないと当時思っていたのだが、写真にはそのありえないが写し出されていた。耐震設計が間違っていたのか、手抜き工事だったのか、私の記憶ではこの問題はその後曖昧になっていったように思う。 科学というものはどのような巧緻な理論でも事実の前に棄却される可能性を持つ。高架は切断された。それが事実だった。耐震設計とはなんだったのだろうか。 考えても埒が明かないことでもあるので、十年前の新聞をざっと眺めてみて、そうだそうだと思い出した。一九九五年三月二九日付読売新聞に伯野元彦東洋大学工学部教授(当時)の”信頼できる耐震設計とは”と題する寄稿がある。そうそうこんなのだった。 大災害となった今一つの原因は、耐震設計の方法にあると思う。最もポピュラ

  • 姉歯設計建築事務所による耐震データ偽造事件雑感: 極東ブログ

    ブログは時代のログ(記録)ということもあるので世間の大きな話題についてはお付き合いというかできるだけスルーしないでおこうと思う。というわけで、今更姉歯設計建築事務所による耐震データ偽造事件だが、私はなんだかよくわからなかった。なので雑感、メモ程度。 ここまでの意図的な偽造というか偽造を取り巻く構造もすごいなとは思うが、杜撰な施工を含めてよくあることなのではないかという感じが私はしていた。阪神大震災後、なぜこんなに死者が出たのかという疑問も個人的にあり、中村幸安「コウアン先生の人を殺さない住宅―阪神大震災「169勝1敗」の棟梁に学べ」(参照)など一連読んだが、これらの建築Gメン的な示唆は興味深いといえば興味深いのだが、いざその提言となると現代日の実情にはそぐわないようにも思えた。またこのと限らないのだが、マンションについては論点の立てたかになにか腑に落ちない感じもしていた。 私事めくが、