骨髄移植前の一時退院が終わり、1月25日は病院に再収監の身となった。 2週間弱の冬休み、いろんなことがあった。家族と小樽に出かけ、カニとウニと寿司を食い、友人とジンギスカンを食べ、ダーツ&麻雀を楽しみ、東京へも二泊三日で出かけた。東京では、同僚K氏が焼肉店で盛大な壮行会を開いてくれ、レバ刺しやカルビ、ホルモンを堪能すると同時に、大いに元気づけられた。また、術前検査の一環ということで、耳鼻科、肛門科、眼科の検診も受けるなど、あわただしく日々は過ぎていった。 退院する前に、先生と交わした会話を思い出す。 「どうも僕、一時退院するとちょっとワガママ気味になるんでセーブしとかないと、とは思ってるんですけどね」 「いやいや、ワガママ、充分結構じゃないですか。あれを食べたい、これをしたい、なんてのは人間の根源的な欲求じゃないですか。つまり、生きたい、ということですよ。それを無理に抑える必要はないと思い