「国の借金」という言葉を聞いたら、眉にツバした方がいいです。現在の日本において、「国の借金」という言葉で語られるのは、ほぼ全てウソです。「国の借金を語る」のではなく、「国の借金を騙る」のが実態です。なお、ここでは、現在の日本における円建てのものを指していますが、MMTで言うところの主権通貨建であれば、同様のことが言えます。 「国の借金」と呼ばれているものには、以下のような問題があります。 「国」ではない 返済する必要はない 事実上、返済できない 「国」ではない 「国の借金」と言いながら、「国」ではありません。現在の日本という国には借金はありません。厳密には、貸している額が借りている額より相対的にはるかに多く、差し引きの借金の額はありません。貸している側です。 『悪質な国の借金詐欺』で書いているように、「国の借金」ではなく、政府の債務です。国民は債権者側です。正反対です。 返済する必要はない