参院平和安全法制特別委員会で答弁する中谷元・防衛相=11日午後、国会・参院第1委員会室 (斎藤良雄撮影) 中谷元(げん)防衛相は11日の参院平和安全法制特別委員会で、安全保障関連法案に基づき他国軍への後方支援として核兵器を輸送する可能性について「非核三原則を堅持する日本が輸送を行うことは絶対にあり得ない」と改めて否定した。その上で、核兵器の移送には戦略的な秘匿性や安全確保が伴うため、自衛隊が輸送を依頼されることがないとも強調した。核兵器を搭載した他国軍への給油については「想定していない」と述べた。 米国へのサイバー攻撃が集団的自衛権の行使要件となる存立危機事態に該当するかについては「法理としては考えられるが、これまでサイバー攻撃に対して自衛権を行使した事例はない」と指摘。ただ「弾道ミサイルや航空機による武力攻撃が行われる場合は、サイバー攻撃も同時に行われると想定しておくべきだ」との認識を示