安倍晋三首相は25日、通常国会会期末にあたり首相官邸で記者会見し、成立した安全保障関連法について「戦争法案、徴兵制になるという無責任なレッテル貼りが行われたことは大変残念。安全保障は冷静な議論をしていくべきだろう」と述べ、反対論を批判した。 【写真】記者会見する安倍晋三首相=25日午後6時14分、首相官邸、諫山卓弥撮影 安保関連法は成立後の世論調査でも反対が賛成を大きく上回っているが、「かつての安保条約改定時、PKO法制定の時もそうだったが、時を経る中で、法制の意味について国民的な理解が広がっていくと確信している」と自信を示した。 また、首相は近隣諸国との関係について「ロシア、中国、韓国との関係改善にこれまで以上に力を入れたい」と発言。「日中韓のサミットが開催される際には、(韓国の)朴槿恵(パククネ)大統領、(中国の)李克強(リーコーチアン)首相とそれぞれ首脳会談を行いたい」と語った。