「やきとりさん、潮干狩りに行かない?」と、職場の同僚Kさんに声を掛けられたのは先週のことである。同じアルバイトだけど、Kさんは私の10歳上で、それでも仕事帰りに時どき立呑屋でイッパイやる仲。飲むならまだしも、ついオウム返しに「潮干狩り?」「そう、船橋の三番瀬」「行ったことあるんですか?」「毎年行くんだよ。よかったら来ない? ザクザク漁れるよ」「いつです?」「今度の日曜日」「じゃあお供します」「よし、10時に車で迎えに行っから」と、あっという間に話は決まった。 (他に、わた菓子や焼きそばの屋台も出ていた) (漁れなくても金を払えばホンビノス貝のフライが食えます) そして4月24日の日曜日は、朝から小雨がパラつくあいにくの空模様。おまけに肌寒い。昨夜の残留アルコールで薄く混濁した頭で「こりゃ、中止かなあ」とぼんやりしているところへKさんから「あと1時間したら行くよ。昼から晴れるから大丈夫」と電