【ローザンヌ(スイス)共同】国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員会は9日、五輪の競技会場や選手村で政治的、宗教的、人種的な宣伝活動を禁じた五輪憲章第50条のガイドラインを発表し、米プロフットボールNFLで人種差別に抗議するため国歌斉唱の際に一部選手が行った膝つき行為は認めないと明文化した。東京大会で適用する。 政治的なメッセージの掲示やジェスチャーも禁じ、違反が認められた場合は当該国・地域のオリンピック委員会や国際競技連盟、IOCが処分を検討する。 2016年リオ五輪では男子マラソンのエチオピア選手が自国政府による圧政への抗議のポーズを取った。