【ワシントン=吉田通夫】菅義偉首相が官房長官だった2019年の訪米中、ポッティンジャー・米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長(当時)に、8374ドル(約92万円)相当の高級ウイスキーを贈っていたことが4日わかった。日本政府は当時のポンペオ国務長官にも5800ドル相当のウイスキーを贈ったが、所在不明になり国務省が調査している。 国務省が4日に公表した報告書で明らかにした。ポッティンジャー氏がウイスキーを受け取ったのは19年5月10日。トランプ前政権でアジア政策を担うキーパーソンとして関係強化を狙ったとみられる。ウイスキーの銘柄は不明で、寄贈や買い取りなどの対応は「未決」と記されている。 米国では、政府職員や連邦議会議員が受け取った贈答品などは390ドル相当を超える場合は国家の財産となる。このため、国立公文書館など政府機関に寄贈したり、私物として買い取るなど、どのように対応したのかを含め