安倍晋三首相は30日、東京都内で開かれた経団連の定時総会であいさつし、衆院解散の可能性を意味する「風」に言及した。「風という言葉には今、永田町も大変敏感だ。一つだけ言えるのは、風というものは気まぐれで、誰かがコントロールできるようなものではない」と述べた。夏の参院選に合わせた衆参同日選への臆測が広がる中、自ら「解散風」に触れ、野党をけん制した形だ。 首相は4月の訪米時にトランプ大統領とゴルフをした際の天気を「すごい風だった」と振り返り、今月26日に大統領と千葉県で行った際には風があまり吹いていなかったと話した後、永田町の「風」に話題を転じた。