残業を片づけ、駅ナカで夕食をテイクアウトしながら帰路につく――そんな日常を繰り返すうちに「今日は自分のために使えた時間がいったい何分あっただろう」と立ち止まった経験はありませんか。 横浜市立大学(YCU)で行われた研究によって、この“モヤモヤ”をたった6つの質問で数値化できる日本語版「主観的時間貧困尺度」が開発されました。 仕事・家事・育児に追われる私たちの「時間が足りない!」という感覚を点数化したところ、そのスコアは睡眠不足や幸福感の低下、社会的孤立、さらには仕事満足度の低下と驚くほど正確に連動していたのです。 忙しさは、気づかぬうちに「見えない貧困」へと姿を変え、私たちの心身をむしばんでいるのかもしれません。 あなたの“時間残高”はいま黒字でしょうか、それとも深い赤字でしょうか? 研究内容の詳細は『PLOS ONE』にて発表されました。
