週刊少年サンデーは危機的状況である。去年の1年間で実売が100万部から80万部に落ち込んでいる。 サンデーを支える三人の支柱の一つ、藤田和日郎が講談社モーニングでシリーズ連載を開始する。おそらくクライマックスを迎えつつある犬夜叉が終わったらサンデーは終了するんじゃないかというぐらいの体たらくだ。 そこにようやくベテラン・西森博之が帰ってきた。しかもかなり良さそうな感じである。この作品自体がサンデーの売れ行きを伸ばすと言うことはないだろう……けれどもやはり着想力に優れた西森博之だけあって、おそろしく現代性のあるテーマを含む物語を語り始めた。 かつて週刊少年サンデー読者だった人、もうサンデーは駄目だと見きった人であってもぜひ一読を勧める。 そんなサンデー期待の新連載「お茶にごす。」を最速レビューする。 ■西森博之と少年サンデーの不良マンガのひな形 学校のマンガ研究会に置かれていると言われるサン
![2007-04-05](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06a15c64ba0ceec233d86d71001ebb29a9dcbf5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.blog.st-hatena.com%2Fimages%2Ftheme%2Fog-image-1500.png)