海江田経済財政相は18日未明の就任記者会見で、「国債の個人保有が少なくなってきているから、無利子国債という形があってもよい」と述べ、公共事業などの新たな財源として注目されている無利子非課税国債の導入に前向きな考えを示した。 無利子非課税国債は、利子が付かない代わりに相続税を免除するなどとしたもので、家庭に眠っている“タンス預金”などの資産を国債として吸い上げ、有効活用する狙いがある。 海江田経財相は、無利子非課税国債の設計に関し、「相続税を非課税にしなくても、例えば半分にするとか、いろんな選択肢がある」との認識を示した。そのうえで、「従来の国債に代わる新しい知恵を出してみるのもよいのではないか。閣議などで議論ができるようにと思っている」と語り、政権内で議論を活発化させる意向を示した。