原発事故から1年5か月がたって、6日、ようやく報道関係者に公開された東京電力のテレビ会議の映像で、1号機が爆発した日の深夜、緊急事態が続いているのに東京の本店の対策本部から、一時、ほとんどの幹部がいなくなっていたことが分かりました。 東京電力は「技術者が残り対応していた」としていますが、映像が公開されて初めて明らかになった事実で、当時の対応が適切だったか検証が求められます。 事故直後の現場と東京電力の本店とのやり取りを記録したテレビ会議の映像は、社会的な要請や枝野経済産業大臣からの事実上の行政指導を受けて、6日から報道関係者に対し東京電力が公開しました。 公開されたのは、事故発生当日の去年3月11日から5日分、合わせて150時間分の映像で、原則、閲覧という形で行われ、このうちの一部、1時間半分が報道用として提供されました。 提供以外の閲覧用の映像は、録画や録音が認められなかったため入手でき