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ブックマーク / franzjoseph.blog134.fc2.com (1)

  • 批評の練習帳 「黒んぼ」と「黒人」

    この間大学の演習で大江健三郎の「飼育」を取り上げたのだが、その時学生の指摘で、「飼育」の文が、最新の新潮文庫と、以前の新潮文庫とで異なっていることが分かった。私が持っているのは平成元年47刷の文庫だが、そこでは子供たちの会話の中で「黒んぼ」という言葉が何度も出てくる。それが平成25年に刷られた文庫(76刷改版)では「黒人」になっていた。たとえば「あいつ黒んぼだなあ」が「あいつ黒人だなあ」に変ったわけだ。去年のことだが、既に誰かが指摘しているのだろうか。 「黒んぼ」は現在の日においては「差別語」であるらしい。「飼育」において 「黒んぼ」が「黒人」に変えられたのは、この意味でポリティカル・コレクトネスに則った行為ということになる。しかしそれは誰の意思によるのか。大江が承認しているのは確かだろうが、大江が申し出たのか、それとも新潮社が言い出したのか。新しい文庫に情報は全くない。文が変

    hayami_s
    hayami_s 2014/06/05
    作者が許可或いは希望したなら仕方がない。その事実を粛々とデータ化して作家研究に活かそう。文学研究ってそういうのお好きよね?/作家の望まぬ自主規制には断固反対しております。
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