ブックマーク / www.rieti.go.jp (7)

  • RIETI - 通信要素のアンバンドリング

    インターネットの普及にともなって、通信政策の重点は、従来の交換機接続型の規制から通信要素の「アンバンドリング」による規制へと移っている。しかし、TCP/IPは従来の電話網のアーキテクチャを全面的に変更する「汎用技術」なので、この移行の戦略は従来の電話規制の延長で考えるべきではない。加入者線の物理層を共有してIP接続を行うアンバンドリング規制には交渉問題が生じるので、これをいかに回避するかが重要な問題である。インターネットにおいては、技術的に水平分離が行われているので、資を分離することよりもインターフェイスを標準化し、情報を開示するなどの規制のほうが有効である。日はブロードバンドにおいて例外的な成功例だが、その原因はNTTの特殊な経営形態などに依存し、あまり一般化できない。アンバンドル規制が成功して競争が導入されると、狭義の電気通信産業は縮小するので、電話会社をどう整理し、電話網のユニバ

    hayapinsn
    hayapinsn 2006/03/04
    インターネットでは、技術的に水平分離 資本の分離よりもインターフェイスを標準化し、情報を開示するなどの規制が有効
  • RIETI - インターネットによる情報通信産業の垂直非統合

    インターネットの急速な拡大は、情報通信産業の構造に大きな影響を及ぼしつつある。その最大の特徴は、情報通信がサービス(論理層)と設備(物理層)に分断され、垂直統合されていた企業が「垂直非統合」される傾向である。その原因は、IP(Internet Protocol)による情報のカプセル化や要素技術のモジュール化などの技術的なアーキテクチャの変化に求められる。 この変化を稿では「リアル・オプション」の理論によって整理する。急速な技術革新によってリスクが大きくなると、金融派生商品のように多様なモジュールを組み合わせ、オプションを広げてリスクをヘッジする必要が生じる。こうした技術革新によって、リスクを長期的関係によってプールする「日型」システムの有効性は相対的に低下する。この変化は今後、全産業に波及することが予想されるため、新しいアーキテクチャに対応した産業構造の再構築が必要である。

    hayapinsn
    hayapinsn 2006/03/04
    インターネットの特徴は情報通信をサービス(論理層)と設備(物理層)に分断、垂直統合の企業を「垂直非統合」としつつある 技術的なアーキテクチャの変化(IPによる情報のカプセル化や要素技術のモジュール化)も大
  • RIETI - ローソンの挑戦

    コンビニエンスは、今まで約30年間、基的に小売の中で勝ち組といわれてきましたが、今後も当に勝ち組でいられるかどうか、私は大変危機感を持っています。ある意味では世界に通用する唯一の小売のモデルだと思いますが、それが大変な危機の状況に来ているのが実態です。しかし私は、コンビニエンスはまだまだ可能性のあるビジネスであると思っています。そこで、何が問題であるかを現状分析し、可能性も含めたお話と、外部環境がどう変わっているか、そのようなお話をさせていただきます。 ローソンは去年で30年、コンビニ業界は32年目という、ある意味ではまだまだ始まったばかりの業態です。この歴史を簡単にいいますと、イノベーションの歴史です。この30坪、40坪という大変小さな売り場に、日常生活に必要な物をどんどん持ってきて、便利な生活を実現するために、他業態の一番いいとこ取りをしてきたという業態です。スーパーマーケットやた

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    hayapinsn 2006/03/04
    ローソンの挑戦
  • RIETI - no.23: ポップ政策はどこまで真剣になれるか

    1999年にヘッドフォンをしたネコのマークを関した一つのサービスがP2P技術を語る上での出発点だ。いうまでもなくこのサービスの名前はNapsterであり、当時ノース・イースタン大学の学生であったショーン・ファニング(以下ショーン)が大学のネットワーク上で仲間同志で音楽を簡単に共有できる仕組みが欲しいという強いニーズから生み出したものである。 Napsterという名は、ショーンのネット上のニックネームに起源を持つ。彼はメールアドレスやIRCでのハンドルネームにも"Napster"を用いていたのである。1998年(大学1年時)からプログラミングを始めたショーンは、しばらくすると友人たちから不満の声を耳にすることになる。友人の多くはMP3を聞くのが好きで、MP3を見つけるためにはmp3.lycos.com等のインターネット・ポータルの検索サービスを使っていたが、その使い勝手の悪さに辟易していた。

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    hayapinsn 2005/10/15
  • RIETI - no.4: 自動認識技術(非接触タグ:RFID)の可能性と幻想

    昨今、非接触タグ(RFID:Radio Frequency Identification)に注目が集まっている。バーコードと異なり、人が介在することなく、情報の読みとりや書き込みができるため、流通や物流の効率化といった経済的側面に加えて、テロ対策やBSE対策といったセキュリティーやの安全への活用が期待されている。実際、RFID技術は、JR東日の補填可能なプリペイドカードである「SUICA」のように、日常社会に溶け込み始めている。定期券を取り出すことなく列車に乗降できる便利さは、大いに魅力的である。 しかしながら、RFIDは、可能性が大きいだけに、幻想も大きくなりがちである。例えば、データの書き込みが可能なことから、いろいろな事業者が流通過程で、データを共有するための電子データ交換の代わりに使えるのではないか? とか、全ての物体に貼付する前提で、格納するデータを標準化し、ITSと組み合わ

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    hayapinsn 2005/10/15
  • コラム it@RIETI(03-03-04) 池田信夫「『羅生門』は誰のものか」

    黒沢明監督の映画『羅生門』は、世界の映画史上に残る傑作である。1950年に公開されたとき、殺人事件の真相が最後までわからない「不条理劇」のようなストーリーは、国内では「難解だ」と不評だったが、翌年ベネチア映画祭に出品されてグランプリを取り、日映画が世界に評価されるきっかけとなった。 私も学生時代に初めて見たとき、時代劇とは思えない前衛的な脚に驚いた記憶がある。事実、フランスの前衛作家アラン・ロブ=グリエは、これに影響を受けて映画『去年マリエンバードで』の脚を書いた。 この『羅生門』は今、だれでも自由にコピーできる。現在の著作権法では、映画の著作権は公開後50年で切れるので、溝口健二の『西鶴一代女』(1952)や小津安二郎の『お茶漬けの味』(1952)などもパブリック・ドメイン(複製自由)である。WinMXなどのP2P(Peer-To-Peer)ソフトウェアでは、こういう映画のビデオの

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    hayapinsn 2005/10/15
  • RIETI - no.39: ネットはなぜ「プロ/アマ」の境界を崩すのか

    「プロフェッショナルとは何か?」という問いに一つの回答を用意することは難しい。ある人はプロ意識の有無を問題にするだろうし、ある人はプロのなしえる仕事のクオリティを問題にするだろう。だが、限られた紙幅で「何をもってプロだと見なすか」という話をするのはあまり生産的には思われないので、ここでは以後の話を分かりやすくするために、「その人しかなし得ない仕事で対価をもらう人」とでもしておこう。だから、プロの中には「営業のプロ」もいるし「水道修理のプロ」もいるわけだ。 さて、その中で私が今問題にしたいと思っているのは、相対的に「プロ」になることが難しいとされている、クリエイティブに関わる分野の「プロ」とネットの関係だ。今ではプロのミュージシャンがホームページを持つことなど珍しくはない(むろん所属事務所の営業的戦略の一環でもあるのだが)し、芸能記者達は特ダネを先にホームページで報告されてしまって商売あがっ

    hayapinsn
    hayapinsn 2005/10/14
    流通形態が価値の本質を変えてしまう、ということかもしれない
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