○写研からの手紙 活字製造販売会社モトヤで写真製版を手がけるようになっていた橋本さんが出会った「写真植字(写植)」という言葉。写植とは、写真技術を用いて植字(文字を並べ、組む作業)する方法のことで、これを行う邦文写真植字機(写植機)は1924年(大正13)、星製薬で出会った石井茂吉氏と森澤信夫氏(*1)により特許が出願された(*2)。 写植機は文字盤と暗箱部から構成される。文字盤とは、黒地に文字を白く抜いたネガ状のガラス板で、これを下から光で照らしている。印字したい文字を指定位置に合わせてキーを押すとシャッターが開き、レンズを通して暗箱の中の写真印画紙に文字が1字ずつ焼きつけられ、印字されていくという機械だ。 文字間や行間を細かく設定できること、なにより、1種類の文字盤から文字をレンズで拡大縮小・変形できるということが画期的だった。金属活字であれば、使用する全文字・全サイズの活字=鉛のかた
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