国が保管する「事故米」の廃棄処分が3日から全国で一斉に始まった。 北海道農政事務所では、午前11時から、函館市内の倉庫で保管されていた約420キロを市内の清掃工場に搬入。職員が運び込んだ30キロ入りの袋14個は、一般ゴミと一緒に焼却処分された。 同事務所によると、処分したのは、最低輸入義務枠(ミニマム・アクセス)米として2004〜06年度に米国から輸入されたもので、同市内の別の倉庫で貯蔵中にカビが発生したため、「事故品」として1か所にまとめて保管されていた。 同事務所では、函館のほか、小樽、釧路の2市で計1170キロの事故米を保管しており、3日午後に保管する全量を各地の清掃工場に搬入、焼却処分する。