来年5月の開業が近づくに連れ、観光客が増えている東京スカイツリー周辺で、トイレの確保に向けた取り組みが加速してきた。東京都墨田区は、既存の3か所の公衆トイレで建て替え工事を行うほか、周辺の店舗にトイレを貸してくれるよう協力を呼びかけているところだ。また、NPO法人も、トイレを利用できる店舗や施設の入り口に共通の目印を掲げる計画を提案している。 ツリー近くの業平橋と東武橋近くにある2か所の公衆トイレでは、個室を増やす建て替え工事が進められている。京成橋脇でも仮設トイレを撤去し、公衆トイレを建設する。いずれも来年3月末に完成予定。車いすで入れる「だれでもトイレ」も併設される。 ツリー周辺では、特定の店にトイレ目的の観光客が列を作ったり、付近で立ち小便したりする人が出て、トイレ不足が問題になっている。このため区は昨年のゴールデンウイーク前に北十間川沿い2か所に仮設トイレを設置した。 ツリーの開業