このところ受験英語みたいな本をいくつか買って酒のつまみ代わりに読んでいる。なかなか面白いものがある。受験英語なんて進歩もないだろうと思っていたが、そうでもなく良書っぽいのがあるのだなと気がついた。ただこの本「語源で楽しむ英単語 その意外な関係を探る(遠藤幸子)」(参照)については、受験英語の本ではないし、よくある語源でヴォキャブラリーを増やしましょうという類の本ではない。むしろ、孤独な大人の酒のつまみみたいな本だ。 ネットの広告文ではこうまとめているが、ちょっと印象は違う。 今や世界語になっている英語。その長い歴史の中、数奇な運命をたどって生き残ってきた英単語は数多くある。このような語は、実は同じ起源を持ちながら、今では似ても似つかない姿かたちに分かれてしまったものが多い。本書では、「手」「輝く」「上に」などの根源的な意味から生まれた英単語を紹介し、その驚きの結びつきと背景を俯瞰する。 ど