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ブックマーク / classingkenji.hatenablog.com (15)

  • 谷中「肉と日本酒」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    この日は、誘われてこの店へ。すでにかなり評判になっているが、吉祥寺の「肉山」がプロデュースしたという、その名の通り肉と日酒の店である。完全予約制で、お任せのコースのみ。酒は保冷庫に入っているもの、飲み放題。日酒は、純吟生原酒タイプのものを中心に、二〇種類ほどだろうか。 最初はハチノスやキムチなどの前菜が出て、次が肉。A5ランク和牛を中心にした七つの部位が、まずは塩味で。これを炭火で焼いていただく。その次は、タレ味で。途中、お好みで肉山名物というカレーをいただき、最後は冷麺。これでお一人六五〇〇円。予約は二〇人からとのことだが、この日はfacebook経由で最大定員の四五名が集まったので、お店は儲かったことだろう。飲んだことのない日酒がいろいろあったが、なかでも香り高くピュアな旨みの「花の香 桜花」と、水のようになめらかな「日高見 超辛口純米酒」が印象に残った。肉好きの多い職場の宴会に

    谷中「肉と日本酒」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 「一心」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    以前から気になっていた、池袋西口から歩いて一分ほどの店。看板に「池袋漁港居酒屋」とあるように、海鮮が中心の居酒屋だ。 表の黒板が、欲をそそる。メバル煮つけ、シメサバ、あなごの串揚げ、地ハマグリ焼きなど、読みやすい字でずらりとお勧めが書かれている。レギュラーメニューも張り出してあるから、安心して中に入ることができる。地下へ通じる階段を降りると、而今や雨後の月、田酒などの瓶がずらり。中に入ると、ビルの地下というよりは古い一軒家の居酒屋のような雰囲気だ。初めての店だから、とりあえずは刺身の三点盛り(九〇〇円)、そしてあなごの串揚げ(四八〇円)を注文。刺身は、鰹、カンパチ、トロサーモンが盛られてきた。いずれも、分厚く切られている。鰹などは身自体が大きく、店では手に入らない上物のようだ。あなごは予想以上に身が厚く、これで四八〇円は安い。日酒メニューには田酒、八海山、鳳凰美田、而今、鍋島などが並び

    「一心」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 門前仲町「おはしkitchen」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    久しぶりの門前仲町、二軒目はどこにしようかと歩いていて、見つけたのがこの店。 一見したところは洋風の店構えだが、実はおばんざい中心の和と日酒の店。日替わりのおばんざいは一〇種類あり、この日のメニューは「五目ひじき煮」「苺の白和え」「レンコンの酒盗炒め」「キノコのレモンマリネ」など。これらすべてを少しずつ鉢に盛って盆に載せたものが、一六八〇円。一人なら、これだけで最後まで飲めるだろう。そのほかにも、刺身、煮物、焼き物など、メニューはいろいろ。 常時六−八種類あるという日酒メニューは日替わりで、この日は陸奥八仙、梅の宿、山和、玉川、上喜元、雨後の月、紀風など。カウンターとテーブルがあり、一人から大人数まで対応できる。気さくな雰囲気で、初めてでも入りやすいところもいい。(2015.12.22) 江東区富岡1-3-5 17:00〜23:00(土16:00〜) 日祝休

    門前仲町「おはしkitchen」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 浅草「駒形どぜう」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    この日は、浅草へ。この店に入ったのは、何年ぶりだろうか。店先で順番を待っている人が十数人いたが、大店だからさほどは待たされない。二階の座敷は、畳敷きのまま、椅子席になっている。テーブルの間隔が十分とってあるので、居心地がいい。 名物のどぜう鍋は、一七五〇円。柳川も、同じ値段だ。丸々と太ったどぜうは、柔らかく煮込んでから供される。これを火にかけ、刻み葱をたっぷり載せ、葱に火が通ったところでいただく。あいかわらず美味い。酒は、伏見の「振り袖」。日酒には最高の肴の一つだろう。 古くから通っている客も、初めて来た観光客も、同じように居心地よく楽しめる名店。今度は平日の空いた時間に来て、ゆっくり酒を飲みたい。(2014.10.19) 台東区駒形1−7−12 11:00〜21:00 無休

    浅草「駒形どぜう」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 吉祥寺「PLAT STAND 酛」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    酒好きに大人気の新宿「酛」の三号店として、一年半ほど前に開店した立ち飲みが基の日酒バー。一号店と同様、日酒の品揃えが素晴しい。「而今」「山形正宗」「貴」「若波」「七田」「川鶴」「花陽浴」「風の森」「鳳凰美田」など、新世代の名酒がずらりと揃う。しかも値段は、グラスで純米酒が四八〇円、純米吟醸が五五〇円と、いたってリーズナブル。新宿店より少し広く、椅子もいくつかあり、料理の種類も多い。セルフサービスの酒燗器もあって、ちょっと長居したくなる立ち飲みバーである。(2014.8.5) 武蔵野市吉祥寺町1-9-10 ファミリープラザ B1F 12:00〜23:00(日祝21:00) 無休

    吉祥寺「PLAT STAND 酛」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 立石「秀」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    京成線でここまで来たからには、立石にも寄らなければ。立石の街をひととおり徘徊した後、行ってみたのは、この店。立石は日曜休みの店が少なくないけれど、ここはモツ焼系の店で日曜営業の代表格だろう。 まずは豚モツ刺身三点盛り(五〇〇円)と、ハイボールをいただく。刺身は昨日仕入れたのだろうけれど、十分美味しく、量もある。ハイボールはもちろん下町系ハイボールだが、酸味がやや強めで、実にさわやか。この店は樽生ホッピーが美味いと評判なので、二杯目に注文してみた。泡がとても細かい。ゆっくり飲んでいても、なかなか消えない。その昔、東京駅の八重洲口に「灘コロンビア」というビヤホールがあって、店主の新井徳司さんの注ぐビールは、特殊なノズルなど使わないのに泡が恐ろしく細かく最後まで消えないので、飲んだ後のグラスには等間隔に泡の跡が付いていた。ちょっとそれを思い出すくらい、素晴しいホッピーだった。 この店、日酒も何

    立石「秀」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 新板橋「君想ふ暮らし」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    名店「やきとんひなた」が、都営三田線の新板橋駅近くに、イタリアンの店を出した。「ひなた」のラインナップは、これで完成したように思う。もつ焼き屋だがイタリアンと刺身も出す店、魚料理店だがイタリアンも出す店、そしてイタリアンだが刺身も出す店、と。ワインと良い日酒があるのは共通。和とイタリアンは、素材と料理法に近いところがあるから、これを組み合わせたのは慧眼である。どこが近いか。味噌の代わりにトマト、醤油の代わりにオリーブオイル、生姜(または山葵)の代わりにニンニクを使えば、日料理はイタリアンになる(と思う)。 魚のメニューはというと、刺身、カルパッチョ、ムニエル、グラタン、アクアパッツァなど。ピザにパスタ、バーニャカウダなどもある。開店から一ヶ月ほどだが、早くも満員盛況。地元ではすでに、大評判になっているようだ。それも当然だろう。うまくて安い店には、人が集まるのだ。しかも日酒通もうなら

    新板橋「君想ふ暮らし」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 「酒前線きたなか」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    金沢の竪町商店街を歩いていると、良さそうな酒屋がある。入ってみると、これは素晴らしい品揃えの店。ワインや焼酎も充実しているが、なんといっても石川産地酒の品揃えがいい。菊姫、天狗舞などの有名どころ、日栄、萬歳楽、福正宗などの地方大手はもちろん、遊穂、常きげんなど、なかなか目にすることのないものまで。駅の売店は土産物用の定番品が中心だし、デパートへ行っても遊穂など知る人ぞ知る名酒は手に入らない。金沢で日酒を買うなら、ここでしょう。ホームページもあり、注文もできるようになっている。 金沢市片町1丁目4番20号 http://www.sakekita.com

    「酒前線きたなか」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 中野「常蔵」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    中野駅に近い、目立たない路地で四時に開店する立ち飲み屋。立ち飲み屋と言っても、酒も料理も一流。黒板メニューには、十四代が五種類、鍋島、田酒、貴、姿、雅山流など日酒ファン垂涎の日酒がずらりと並ぶ。料理も、一〇種類ほどの刺身をはじめ、手の込んだ日料理を出す。刺身の三点盛り(七八〇円)を頼んだら、三点ならぬ五種類の刺身が、野菜をあしらって美しく盛りつけられてきた。何をべても味は申し分なく、しかも立ち飲み価格。立ち飲みの名店である。(2013.11.1) 中野区中野5-60-3 16時から? 不定休

    中野「常蔵」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 会津東山温泉「新滝」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    大河ドラマが評判ということもあり、一泊二日で会津へ。福島県は何度か行っているが、いずれも仕事で郡山と福島市へ行っただけ。会津は今回が初めてでだ。 泊まった宿が、ここ。夕は「遊仙」という館内のレストランでいただく。「創作会津伝統郷土料理」と称し、にしんの山椒漬やこづゆなどの伝統料理の合間に、地野菜をラタトゥーユ風にして和風の出汁に浸すなど、洋の要素も取り入れた料理が続く。メインは、牛肉の陶板焼き。 地酒が多いのがうれしい。会津中将、宮泉、国権、写楽、花春、奈良萬、栄川、風が吹く、など。値段は六〇〇円から九〇〇円が中心と、温泉旅館にしてはリーズナブル。すっかり堪能して、大満足の夕だった。(2013.7.28) 会津若松市東山町湯寺屋敷43

    会津東山温泉「新滝」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 進化する「テング酒場」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    今では数あるチェーン居酒屋のひとつ、それもやや業績の悪い方になってしまったが、「天狗」は今日のチェーン居酒屋のビジネス・モデルを確立した先駆者である。創業者の飯田保は酒卸問屋「岡永」の次男で、今日のチェーン居酒屋の原型を確立するとともに、早い時期から地酒を置き、良質かつ安価なウイスキーやワインを提供した。酒の質では、今でも他の追随を許さない。今でも、私のいちばん好きな居酒屋チェーンである。 景気回復期には「くわい屋」という高級バージョンの店舗を展開したが、デフレで撤退し、今は「テング酒場」という大衆酒場路線の店舗を展開中である。しかし「テング酒場」も侮れない。この料理を見よ。右側はイベリコ豚の串焼き、左側はフォアグラの豚バラ巻きである。イベリコ豚はさらりとした脂の旨みが口に広がる。フォアグラは、豚バラとの組み合わせがまったく違和感ないのに驚く。これで、一一八〇円と二八〇円。ワインも安くて

    進化する「テング酒場」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 「日本酒スタンド 酛」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    この日は、雑用を済ませてから新宿へ。まずは南口のかつてのドヤ街あたりを散策。そのあと、日曜日でもやっている日酒の店はないかと考えて、思い出したこの店へ。ビルの地下一階で、細い通路に酒林が下がっている。コの字型カウンターの立ち飲み形式で、奥に厨房があり料理人が一人。そしてカウンターの中には、利き酒師だという女性が一人。 いい酒を揃えている。天明、川鶴、花陽浴、遊穂、而今などなど。飲み出すときりがない。しかし小さめの日酒グラスで出してくれるから、値段はリーズナブルで、一人でもいろいろ飲める。日酒に合うよう考えられた肴も揃っている。来ている客には、根っからの日酒好きといった感じの人が多く、穏やかに酒を味わっている。駅から少し遠いが、足を伸ばす価値は充分にある。(2013.2.10) 東京都新宿区新宿5-17-11 月〜金15:00〜23:30 土日12:00〜21:00 祝休

    「日本酒スタンド 酛」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 門前仲町「ゆうちゃん」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    この日は、まず下町フィールドワーク。浅草からスカイツリーの前を通り、ここから京島・橘銀座界隈へ。さらに東へ進んで旧中川に至り、現中川との接続の様子を確認してから、旧中川沿いに南下する。亀戸天神で亀の大群を観察し、そこからさらに南下して運河沿いに門前仲町へ至る。一五キロくらい歩いただろうか。 まずは深川不動参道の折原商店で日酒を少々いただいてから、辰巳新道へと入り、噂に高いこの店へ。噂に違わず、ごぢゃごちゃとした外観に圧倒される。しかし中に入ると、わりと普通の居酒屋だ。L字型カウンターのみで、七−八人しか入れない。おすすめのマグロぶつ、馬のもつ煮込みは、コストパフォーマンス最高。入荷したばかりの白子ポン酢は、初物らしい澄んだ味で、ご主人の出身地・会津の酒に合う。 好みは分かれるが、いい店だ。狭いので、予約した方がいい。(2012.10.19) 江東区門前仲町2-9-4

    門前仲町「ゆうちゃん」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 木場「つちや」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    この日の三軒目は、木場のこの店。「寿し炉端」と称し、元来は鮨屋のようだが、魚料理を中心にメニューが豊富で、日酒も揃っている。 この日の刺身は、くるりと捻れていかにも生きのいい赤貝、ほとんど生に近いしめ鯖、太い脂の筋が走る大トロ、透明なホタテ貝など。いただいた酒は、「紀土・純米吟醸」「竹雀・山廃無濾過生原酒」「超久・生BY18氷室貯蔵」「嘉根満・無濾過生原酒」「作・特別純米中取り」など。女将さんは日酒に詳しく、好みをいえば良いものを出してくれる。日酒は六−七〇〇円台中心とリーズナブルな上に、ハーフでも出してくれる。いい刺身をべ、日酒もたくさんいただいたが、意外なほど安かった。木場駅の一番出口を出て、徒歩一分という場所にある。(2012.10.19) 江東区東陽3-7-8 11:30〜13:45 17:00〜23:00 日休

    木場「つちや」 - 橋本健二の居酒屋考現学
  • 「テイルズ・エールハウス」 - 橋本健二の居酒屋考現学

    「せとうち」を出て神田駅の方へ少し歩いたところで、「ピルスナーウルケル樽生」の文字があるのを見つけた。日で飲めるとは驚きだ。さっそく入ってみることにする。 ウルケルは専用のジョッキで出す。容積は、普通の中ジョッキくらいだろう。いい香りがする。ザーツホップの苦みとモルトの重量感は瓶入りでも感じられるが、それに加えて黒胡椒とフルーツの香りがする。空輸で現地から三−五日で届くとのこと。一四〇〇円は安くはないが、その価値はある。神田駅周辺で飲むとき、最初のビールはここで、というのが一つの使い方だろう。その他、瓶入りのビールをいろいろ置いている。名前はエールハウスだが、エールに限らない。郷にも店があるとのこと。(2011.1.11) 千代田区鍛冶町2-11-18 17:30〜26:00(月〜金) 17:30〜23:00(土) 日祝休

    「テイルズ・エールハウス」 - 橋本健二の居酒屋考現学
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