第二次世界大戦後、欧州で起きた最悪の紛争と呼ばれる「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」。1992年から3年半、ユーゴスラビアから独立したボスニア・ヘルツェゴビナで戦闘が繰り広げられた。同紛争は全世界から注目を集め、ボスニア・ヘルツェゴビナ政府の支持が拡大。逆にセルビア系住民に非難が集中した。 このとき、暗躍したのがボスニア・ヘルツェゴビナ政府が契約した米広告代理店ルーダー・フィンのジム・ハーフ氏だった。このときのもようを描いた書籍『戦争広告代理店』は、タイトルでこそ「広告」とうたっているものの、描いている世界は「PR」。PR業界で働く人にとって、いまだに支持を受け続けている一冊だ。 PRの仕事をハーフ氏はどうとらえているのか。米大統領選をPRの観点からどう見ているのか。話を聞いた。 あなたはPRという仕事をどうとらえているのか。 私はジャーナリストとしての教育を受けている。そしてジャーナリスト