ブックマーク / jp.ign.com (18)

  • 北米のeスポーツビジネスは悲惨な状態 チームに100万ドルを費やしたというストリーマーが語る

    北米のeスポーツビジネスは、悲惨な状態にあるようだ。チームに100万ドル(約1億4000万円)を費やしたストリーマーが語った。 PC Gamerが報じたように、ストリーマーのジェレミー・ワン(Disguised Toast)は公開した動画のなかで、「eスポーツ業界が特にひどい業界である理由」について説明している。 ワンは2023年1月にDSGという『VALORANT』のチームを設立し、その後『リーグ・オブ・レジェンド』の部門も立ち上げた。5カ月が経過し、ワンは最初の1年で100万ドルの損失を出すと告げられた。これは、当初の予想の倍額だ。 「北米のeスポーツ組織を見てみると、どれもが破産してるか、破産に直面してる。当に、全部がね」 チームが利益を出す見込みはほとんどないとワンは言う。「会計士が、赤い数字だらけのスプレッドシートを送ってきたんだ。収益の部分が除外されてたから、”何で消したんだ

    北米のeスポーツビジネスは悲惨な状態 チームに100万ドルを費やしたというストリーマーが語る
  • ゲーマーはなぜNFTが嫌いなのか?

    「自分が実際に触れたことはないけど、やたら目にする流行語」の代表格であるNFTはゲーマーの身の近くに迫っている。ゲーム会社が新たなビジネスとしてゲームに関連したアセットやアイコンをNFTアートとして販売するだけでなく、大手ゲーム会社がNFTゲームの研究を進めたりベンチャー企業がNFTゲームの開発・運営を始めたりしていることは連日のように報道されている。 地域によってNFTゲームへの反応はさまざまだ。日ではまだNFTゲーム自体がそこまで注目されていないため、日のゲーマーはNFTゲームに対して肯定も否定もしようがないといったところだが、欧米圏のゲーマーとゲーム開発者は明確にNFTを敵視して排斥しようとしている。いったいなぜこんなことが起きているのか、そもそもNFTゲームとはなんなのだろうか? NFTとはなにか? 非代替性トークンことNon-Fungible Token、通称NFTはブロック

    ゲーマーはなぜNFTが嫌いなのか?
  • なぜ公式音源ではなく「カービィ」のアレンジ楽曲がグラミー賞を受賞したのか?さらば「非公認」~ゲーム音楽アレンジ/リミックスの新時代

    『星のカービィスーパーデラックス』のアレンジ楽曲「MetaKnight'sRevenge」が、第64回グラミー賞を受賞したことで話題を呼んでいる。大変おめでたいことであり、さっそくこれを聴いてみたという方も多いと思うが、そのアルバムクレジットにはNintendoやHAL研究所の権利表記が全くないことにお気づきだろうか。 先日の糸田氏による記事でも指摘があったように、ここにはアメリカにおける音楽著作権法の改定が影響している。実はここ数年の間に、海外におけるゲーム音楽アレンジ/リミックスを取り巻く状況は激変しているのだ。音楽サブスクリプション(特にSpotify)を日常的に使っている人ならお気づきだろう。こうした「許諾なしのゲーム音楽アレンジ楽曲」が堂々と、しかも商品として罷り通るようになってきているのだ。その背景で一体何が起きているのか。いい機会なので、その背景について解説しよう。 Spot

    なぜ公式音源ではなく「カービィ」のアレンジ楽曲がグラミー賞を受賞したのか?さらば「非公認」~ゲーム音楽アレンジ/リミックスの新時代
  • 任天堂が歴史に残り、セガが忘れられつつある理由とは? テレビゲーム総選挙やIGN本家の総合ゲームランキングにおけるセガ不在の要因を考える

    セガのゲームを愛するひとりとして、ときどき心配してしまうことがある。「セガのゲームは100年後も遊ばれるのだろうか」と。もちろん、100年後のことは誰にもわからない。だが、人類がこのまま生き残る限り、これだけは断言できるだろう「人々は任天堂の作ったゲームを忘れない」と。 約100年前、日には多くの文豪がいた。だが、今なお読まれ続けているのは夏目漱石や森鴎外に芥川龍之介とそのほんの一握りと言えるだろう。 80年代後半から90年代にかけて、日ゲーム大国だった。「マリオ」、「ゼルダ」、「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」、「ストリートファイター」、「メタルギアソリッド」など、この業界のアイコニックなフランチャイズの数々が生み出された。当時のゲームに詳しい人であれば、そこに「ソニック」や「バーチャファイター」に「スペースハリアー」といったセガのゲームも含めるはずだ。 ところが、黄

    任天堂が歴史に残り、セガが忘れられつつある理由とは? テレビゲーム総選挙やIGN本家の総合ゲームランキングにおけるセガ不在の要因を考える
  • 日本の文化的植民地となった昭和66年のアメリカを描く中国産ゲーム『昭和米国物語』が発表!

    『Dying: 1983』や『DYING: Reborn』を手掛けた中国の開発スタジオNEKCOM Gamesによる新作RPG『昭和米国物語(Showa American Story)』が発表された。プラットフォームはPS4/PS5/PC。 舞台は昭和66年のアメリカで、強大な経済力を手にした日文化的植民地となっている。言うまでもなく架空の設定だが、日経済がピークを迎えていた昭和末期、多くのアメリカ人が恐れていたような実態がもしも当に起きていれば、というような設定と言えるだろう。鯉のぼりや招きに地蔵、それからラムネのような飲み物といった日的な要素で彩られたアメリカ。自由の女神が着物を身に纏ってしまう「if」の世界線は日人にとっても感慨深いものがありそうだ。 だが、作はそんな世界設定を真面目に描くというよりも、B級映画のような雰囲気だ。この世界には10年ほど前からゾンビや化け

    日本の文化的植民地となった昭和66年のアメリカを描く中国産ゲーム『昭和米国物語』が発表!
  • 「アベンジャーズ」でサノスを演じたジョシュ・ブローリンが、「『デッドプール2』の出演は、MCUに比べたらビジネス的だった」と語る

    ジョシュ・ブローリンは、MCUとFOXの「X-MEN」ユニバースの両方に出演する数少ない俳優の一人だが、そんな彼が片方の映画は、もう一方よりも遥かに満足いくものだったと明かしている。 Peopleによると、ポッドキャスト番組「Team Deakins Podcast」の最近のエピソードに出演したブローリンが、自身が演じたサノスとケーブル役を振り返っていたという。彼は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』よりも、『デッドプール2』の方が遥かに困難な体験であり、『デッドプール2』のことを“ビジネス的だった”と称していたとのこと。 そのインタビューでブローリンは、「『デッドプール』はハードだった。笑える映画だけど、もっと困難だったよ」とコメント。 続けて、「もっとビジネス的だった。“これは、こういう風にする必要がある”といった感じでね。『アベンジャーズ』で

    「アベンジャーズ」でサノスを演じたジョシュ・ブローリンが、「『デッドプール2』の出演は、MCUに比べたらビジネス的だった」と語る
  • 業界人が選ぶ、過去10年で最も優れていたビデオゲーム

    記事を読み進めて、J・アレン・ブラック氏、フィル・ハリソン氏、神谷英樹氏、ヨコオタロウ氏が選ぶ過去10年間で最もお気に入りの作品とその理由をチェックしよう。 プラチナゲームズ 稲葉敦志(『ベヨネッタ』) 『グランド・セフト・オートV』と『Monument Valley』です。GTAVは、当に面白いオープンワールドゲームのひとつの究極到達点だと思います。『Monument Valley』は、AAA一辺倒だったゲーム業界に地殻変動を起こしたようなインパクトがありました。現在のインディー隆盛に繋がるトップランナーだと思います。 カプコン 川田将央(「バイオハザード」シリーズ) あっという間の10年で、いろんなタイトルを遊んではきましたが、インパクトがあったタイトルはそこまで多くありません。それでもこの10年で最もインパクトがあったタイトルは間違いなく『Pokémon GO』だったと思います。2

    業界人が選ぶ、過去10年で最も優れていたビデオゲーム
  • 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の脚本家がマーティ・マクフライに関する脚本の矛盾の疑問に答えた

    『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に関する論争は昔からあるが、その中でも有名な脚の矛盾が今週Twitter上で話題となり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の脚家であるボブ・ゲイルを巻きこむ大騒ぎとなった。騒ぎを終わらせたのは、疑問に対するゲイル人からの答えだった。 新型コロナウイルスの影響で自宅にいる人々が多い今、Twitterでトレンドとなっている「パーフェクトな映画5選」がこの論争に火をつけた。疑問は、「マーティ・マクフライの両親はマーティをカルバン・クラインだとわかっていなかった」というもの。カルバンとは、まだティーンエイジャーだった両親をくっつけた、50年代にタイムスリップしたマーティのことで、マーティは両親をカップルにしたあとで1980年代の自宅に戻っている。確かに、両親のジョージとロレインは自分たちの息子が高校生のときに知り合ったカルバンだとはわかっていないようだった。

    『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の脚本家がマーティ・マクフライに関する脚本の矛盾の疑問に答えた
  • 「スター・ウォーズ」の「地の利を得たぞ!」シーンが生まれたのは、アナキン役の俳優が「坂を上るのが嫌い」だったから

    『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』を取り上げる回では、ユアン・マクレガー演じるオビ=ワン・ケノービと、ヘイデン・クリステンセン演じるアナキン・スカイウォーカーとの激しいバトルの舞台裏に迫る。惑星ムスタファーでのエピックな戦い、そして印象深いセリフ「地の利を得たぞ!」(「私の方が有利だ」と訳されることも)がどのように生まれたのか、ビジュアルエフェクト・スーパーバイザーのジョン・ノール氏とスタントコーディネーターのニック・ギラード氏に話を聞いた。 アナキン対オビ=ワンのライトセーバーバトルの終盤では、オビ=ワンが岸辺にジャンプし、「It’s over, Anakin. I have the high ground!」(「終わりだ、アナキン! 私の方が有利だ!」)と言い放つ。しかし、気性の激しいアナキンは負けを認めず、元師匠を飛び越えようとするが、その途中でオビ=ワンに手足を切り落と

    「スター・ウォーズ」の「地の利を得たぞ!」シーンが生まれたのは、アナキン役の俳優が「坂を上るのが嫌い」だったから
  • 「スター・ウォーズ」�のコミックでルーク・スカイウォーカーのXウィングに関する物語の矛盾が解消される

    現在、マーベルによる「スター・ウォーズ」のコミックス・シリーズが、映画『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』と『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の間になあった大きなギャップを埋め続けている。いかにして、ルーク・スカイウォーカ-の青いライト・セーバーが戻って来たのかが明かされた直後に、エピソード5で謎になっていたルークのXウィングに関する矛盾がようやく解決されたのだ。 ※これ以降は、コミックス版「スター・ウォーズ」第4号のネタばれがあるのでご注意を! なぜ『ジェダイの帰還』で、まだルークがXウィングを所有していたのか疑問に思ったことはないだろうか? その戦闘機が最後に登場したのは、『帝国の逆襲』でルークが捕えられた仲間を探しにクラウド・シティに上陸したときだったが、ルークはダース・ベイダーと闘った後にXウィングには戻っていない。彼はミレニアル・ファルコンに乗ってクラウ

    「スター・ウォーズ」�のコミックでルーク・スカイウォーカーのXウィングに関する物語の矛盾が解消される
  • 実写版『キャッツ』を一足先に観た北米メディアが恐怖におののき発狂する――「不浄なポルノ」、「ホラーであり、忍耐力テストでもある」

    12月になった。今年一番のビッグタイトルが劇場にやってくる時が来たのだ。いや、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ではない、実写版『キャッツ』だ。もっとも映画化に向いていないブロードウェイ・ミュージカルが、北米では12月、日では1月に劇場で公開される。先日『キャッツ』のワールドプレミアが北米で行われ、メディアの反応がSNSに投稿された。 MashableのAngie J. Hanは、『キャッツ』を観たあと社会への希望を失ったとコメントしている。 「『ジョーカー』でアーサーが『社会で生きる”まともな人間”になろうとするのを諦めた』と言って、自分のなかの悪を解き放つシーンがあるけど、『キャッツ』を観た私の感想はそんな感じ」 Lindsay Ellisは、『キャッツ』の制作陣が実際にを見たことがあるのか疑っている。 「『キャッツ』のたちは、ホルモンを爆発させている。それも(ジョー

    実写版『キャッツ』を一足先に観た北米メディアが恐怖におののき発狂する――「不浄なポルノ」、「ホラーであり、忍耐力テストでもある」
  • キャリー・フィッシャー演じるレイア・オーガナは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で“最後のジェダイ”になる予定だった

    「キャリーは最後の作品で大仕事をする予定だったんです」とフィッシャーは言っている。「彼女は、いわば『最後のジェダイ』になる予定だった。いいアイデアですよね? みんな僕に言うんですよ、『なんでキャリーはライトセーバーを握って、悪いやつらをやっつけないんだ?』って。オビ・ワンがキャリーの年齢のときには絶頂期でしたから!」 当初の計画通りレイアがライトセーバーを握るジェダイの騎士となるところを目にできないのは悲しいことだが、フィッシャーは、キャリーの「スター・ウォーズ」シリーズ最後の出演はとても特別になものになると言い、エイブラムスの未使用映像の再活用方法を賞賛している。 「実は、J・J・エイブラムスはキャリーとはとても仲が良かったんです」とフィッシャーは言う。「エイブラムスの彼女への愛情はとても大きなものでした。使われていなかった映像は8分間。それをフレームごとに分けて、分析して……それから、

    キャリー・フィッシャー演じるレイア・オーガナは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で“最後のジェダイ”になる予定だった
  • Netflixが「2019年に最も視聴された番組&映画」を発表!

    Netflixが2019年の第3四半期の投資家収益報告書で、最も視聴されている番組と映画のリストを発表した(Engadget経由)。ちなみに、Netflixの第3四半期は7月1日から9月30日までとなる。 昨年配信スタートした『バード・ボックス』のように、世界中で8000万を超えるアカウントで再生されて大成功を収めた番組や映画を除き、Netflixが視聴データを公開することは滅多にない。映画部門では『バード・ボックス』が王者に君臨しているが、おそらくリストの残りの作品には耳にしたことがない作品が、いくつか名を連ねているのではないだろうか。 2019年に最も視聴された映画 下のギャラリーをクリックするか、2019年にNetflixで最も視聴された映画のリストを見てほしい。このデータは、各映画と番組が配信スタートしてから最初の4週間の視聴アカウント数となっている。よって、リストに2018年1

    Netflixが「2019年に最も視聴された番組&映画」を発表!
  • 『ゼルダの伝説 夢をみる島』はなぜ名作と呼ばれるのか――それは桜が散るかのような美しさをゲームで表現したからだ

    ※注意:記事には『ゼルダの伝説 夢をみる島』に関するネタバレが含まれる。一度クリアしたあと、さらに「かぜのさかなの歌」を聴きながら読むことを推奨する。 『ゼルダの伝説 夢をみる島』(以下、「夢をみる島」と表記)は評価が高い一作だ。1993年に発売されたGB版もそうだし、2019年9月20日に発売されたNintendo Switch版も上々の評価である。では、なぜ好評を得ることができたのか。 理由はいくつか考えられる。短めながらも綺麗にまとまった一作であること、カービィやクリボーすら出てくるという異質な世界観ながらも「ゼルダの伝説」らしさが詰まっているなど。しかし重要なのは、メタフィクションものとしてよくできていることではないか。 私はニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで原作(厳密にはGBC向けリメイク版『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』)をはじめて遊んだのだが、そのときは作の良さを

    『ゼルダの伝説 夢をみる島』はなぜ名作と呼ばれるのか――それは桜が散るかのような美しさをゲームで表現したからだ
  • なぜ『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は賛否両論の問題作なのか?それはゲーマーに対するふかい愛があるからだ

    結果は不評が多いわけだが、その理由はいくつかある。まず、作は原作をかなり端折った展開であるということ。そしてシリーズ作品の音楽の使い方が下品に感じること。あるいは、わかりやすいコメディシーンが多くなっているのも気になるだろう。だが、これらは細かい要素に過ぎない。 重要なのはやはり、ラストの展開だ。終盤、ついに主人公はミルドラースという大魔王に立ち向かうことになるが、そこでいきなり急展開。実は、自分たちのいる場所がVRで作られた偽りの世界であることがわかる。しかもラスボスはミルドラースではなく、VR世界に現れたウイルスだったのだ。 やつはこう語る。ウイルスの制作者はゲームなど「虚無だ」と考えており、だからこそこういうVR世界を破壊するのだと。ビアンカやゲレゲレや息子たちはただのデータとなり、消え去ってゆく。しかし主人公は“ゲームは素晴らしいもうひとつの現実だ”と語り、最後の戦いに勝利するの

    なぜ『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は賛否両論の問題作なのか?それはゲーマーに対するふかい愛があるからだ
  • 海外のアニメファンはNetflix配信の『新世紀エヴァンゲリオン』になぜ怒っているのか?

    1995年に放送開始されたアニメの古典『新世紀エヴァンゲリオン』がNetflixで配信されるというニュ―スは海外のアニメファンを歓喜させた。しかし、同作が6月21日に配信開始されると、英語圏のファンの間で不満の声が上がった。Netflixが配信した『新世紀エヴァンゲリオン』にはいくつかの変更が加えられていたからだ。 海外のアニメファンの間で批判された主な変更点は以下の通り。 エンディングの「Fly Me to the Moon」のカバーが流れない 新しい声優による吹き替え キャラクターによってNERVの発音が違う 悪態が削除される 同性愛の要素が削除される。 エンディングの「Fly Me to the Moon」のカバーが流れない 『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディング曲といえばCLAIREによる「Fly Me to the Moon」のカバーだが、アメリカNetflixで配信された『

    海外のアニメファンはNetflix配信の『新世紀エヴァンゲリオン』になぜ怒っているのか?
  • 【SF史に残る(べき)ゲーム】第2回:「NieR:Automata」――人工知能の実存主義

    読者の何人かがお気づきのように、この連載では「SF」や「ゲーム」、あるいは「批評性」や「価値」について定義してこなかった。特に「SF」と「ゲーム」については、正確な定義はおそらくは困難だ。先行研究を参照しても、自然科学の用語の定義のようにはっきりしたものが提示されたことはないように思う。SFとは何か、ゲームとは何かは、有用な副産物を大量に生みはするものの、神学的・形而上的な答えのない問いに陥る危険もある。連載では、読者の面倒を避けるため、そこは敢えて踏み込まなかった。 とはいうものの、「この論ではどういった意味でその言葉を使っているのか」ぐらいは明示しておいた方が読みやすくなる部分もあると思ったので、今回はとりあえず「SF」についてこの論ではどのように考えているのかを記す。これは他のSF観を排除するものではないし、絶対的な定義でもなんでもない。 日SFが果たしてきた心理的機能は、「宗教

    【SF史に残る(べき)ゲーム】第2回:「NieR:Automata」――人工知能の実存主義
  • 「ゼルダの伝説 BotW」にバグが少ない理由

    素晴らしいオープンワールドゲームならいくらでもある。「The Elder Scrolls V: Skyrim」、「ウィッチャー3 ワイルドハント」、「グランド・セフト・オートV」、「Fallout 4」など、巧妙に作り込まれた膨大なスケールのゲームは特に海外のタイトルが多いように思う。それらと比べても遜色のない国産タイトル「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(以下、BotW)だが、他のオープンワールドゲームより優れている点があるとすれば、バグの少なさなのではないだろうか。僕はハイラルの世界を150時間以上冒険しているが、バグらしいバグに遭遇したのは片手で数えられる程度の回数しかないのだ。 では、なぜBotWはこんなにもバグが少ないのか。「何年も入念に開発してきたからだ」とか「細かいところを丁寧に作り込む日人の職人魂が備わっているから」とか、そんな理由でも片付けられそうな気がするが

    「ゼルダの伝説 BotW」にバグが少ない理由
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