タグ

ブックマーク / ktdisk.hatenablog.com (12)

  • 日本のIT業界はなぜ重層的な階層構造をとっているのか - Thoughts and Notes from CA

    外資系のソフトウェア・ベンダーに転職して1年が経つ。転職するまで日IT業界の構造についてじっくり考えることなどあまりなかったのだが、今の会社で仕事をしていると否が応でも考えなければならなくなる。日IT業界アメリカと構造が異なる点が色々あるが、その中でも重層的な下請・階層構造をとっている、ということは特徴として際立っている。国が作成したパートナー契約を締結しようとか、国で構築された社内システムをロールアウトしようとすると、大体重層的な下請・階層構造という問題が立ちはだかる。アメリカのパートナー契約はバラエティに欠き、多様なパートナーに対応できないし(例えば、システム・インテグレータに対する考慮が足りない)、社内システムも階層の深さへの思慮が足りなく、折角手にした情報を入力する受け皿もなかったりする。また、階層が深いためソフトウェア・ベンダーはお客様との距離が遠くなり、この距

    日本のIT業界はなぜ重層的な階層構造をとっているのか - Thoughts and Notes from CA
    hejihogu
    hejihogu 2009/02/02
  • 情報大洪水時代を生き抜くために大事な2つのこと - Thoughts and Notes from CA

    過去2回のエントリーでNich Carrの“Is Google Making Us Stupid?”を取り上げたが、私なりの考えも混ぜながら要点をまとめ直すと下記のような感じになる。 モノを読み、考えるという行為・能力は後天的に形作られるものであり、神経学・生物学的レベルで脳の有り様に影響を及ぼす 発明以来、紙や活版印刷のような技術は、人間の読み、考えるという行為・能力に影響を及ぼし続けてきてきたが、インターネットという新しい技術も同等、もしくはそれ以上の変化を我々の行為・能力に与える 具体的には、インターネットのもたらす情報の大洪水、そしてメディアや技術による情報洪水の区画整理というものは、特定の情報を深く読み込み、それに対して深く思索をめぐらすという我々の能力を退化させる 情報の大洪水、メディア・技術に対して受動的であると、サマリーされた情報だけを拾い読みするだけになり、アンテナは広い

    情報大洪水時代を生き抜くために大事な2つのこと - Thoughts and Notes from CA
  • はてなの京都移転とウェブサービス事業の評価指標 - Thoughts and Notes from CA

    はてなの京都移転が方々で議論をよんでいる模様。トヨタ自動車が名古屋から東京に移転するというのならそれなりに話題になるのはわかるが、とあるベンチャー企業の引越しがこんなに色々賛否をよんでいることはなかなか面白いことだと思う。 中でも私が面白いと思うのは、今回の 今後の 開発拠点をどこに置いて事業の発展を目指すかの検討を行ってきました。京都、 東京、シリコンバレーの各候補の中から、今後のはてなの長期的な成長を考え た上で、ものづくりに集中するためには創業の地である京都が最適であると考 えました。 という発表の説明が十分か、不十分か、論理的か、非論理か、納得感があるか、ないかという点にユーザの議論が集中している点。一はてなユーザである私の関心は、移転に伴いサービスが停止することがあるか、とか今まで通り既存のサービスが提供されるのかという点につきるが、ディープなはてなユーザはより深く感情移入をして

    はてなの京都移転とウェブサービス事業の評価指標 - Thoughts and Notes from CA
  • Amazon KindleはiPODになれるのか? - Thoughts and Notes from CA

    Nicholas Carrが"Why Kindle is no iPod"というエントリーで、「AmazonKindle読書という分野におけるiPODにしたてようとしているみたいだが、それは難しい」と指摘している。KindleがiPODと決定的に違うのは下記の2点と強調しており、これはかなり的を得ている。 iPODをAppleが発売した時は、Portable MP3 Playerの市場は既に構築され、成長段階にあったが、Portable Book Reader市場は以前構築されておらず、発表されている製品の殆どは失敗している(即ち、デバイスの市場を一から構築しなければならない) iPODをAppleが発売した時は、NapsterによってiPODに格納することができるMP3形式の音楽が人々に大量に配信されていたが、Kindleの場合は誰の手元にもまだコンテンツが届けられている状態ではない

    Amazon KindleはiPODになれるのか? - Thoughts and Notes from CA
  • Kindle:Amazonの挑戦とGoogleの限界 - Thoughts and Notes from CA

    アマゾンがNYの報道関係者・ブロガーを一堂に集めてユニオンスクエアのW Hotelでジェフ・ベゾスのeブックリーダー「Kindle」発表会を行った。 Amazonが電子ブックリーダーのKindleを発売した。 開発にかけた期間は3年間、液晶ではなくE Ink*1の技術を使用 パソコンを使用する必要が無く、ネットワーク月額利用料も無し 新聞・雑誌・ブログも購読料を払えば利用可能だし、Wikipediaへのアクセスも可能 などの特徴を持つ"Kindle"。端末の値段、デザイン、ネットワークの月額利用料、ビジネスモデルなど、事業としての将来性は賛否両論で、ものになりそうかどうかを判断するにはもう少し時間が必要。ただ、私は今回の挑戦を、Amazonの「こちら側耐性」がいかんなく発揮されたその潜在競争力の凄まじさを示す事業だと評価する。 「こちら側耐性」という言葉を使ったが、要するに「こちら側」で事

    Kindle:Amazonの挑戦とGoogleの限界 - Thoughts and Notes from CA
  • マイクロフォーマットについての素人くさい整理 - Casual Thoughts about Any Phrase

    マイクロフォーマットとは、 「microformats.orgが提唱するXMLフォーマットで、XHTMLにメタデータを埋め込んでコンテンツの情報をより詳細に構造化しようとういうもの」 金のなる木 MEMO - セマンテックWebへの第一歩マイクロフォーマット ということらしい。XML、XHTML、メタデータと苦手とする単語のラッシュでめげそうになったが、要するにWEB上の情報を構造化*1するためのフォーマットということなのだろう。 例えば、人材募集情報は下記のように各社のホームページに独自の項目を用いて公開されており、これはフォーマットもなければ、構造化もされていない状態。 アマゾンの採用ページ グーグルの採用ページ もし、だれかがhRecrutingという「人材募集のマイクロフォーマット」というのを定義し、グーグルやアマゾンがこのフォーマットに従い、自社のホームページに人材募集情報を掲載

    マイクロフォーマットについての素人くさい整理 - Casual Thoughts about Any Phrase
  • 継続できる情熱 ブログを続けることの意味 - Casual Thoughts about Any Phrase

    決断力 (角川oneテーマ21) 作者: 羽生善治出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/07メディア: 新書購入: 44人 クリック: 297回この商品を含むブログ (564件) を見る以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた、しかし今は、十年とか二十年、三十年同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。直感でどういう手が浮かぶとか、ある手をぱっと切り捨てることができるとか、確かに個人の能力に差はある。しかし、そういうことより、継続できる情熱を持てる人のほうが、長い目で見ると伸びるのだ。 『決断力』 〜P.170〜 羽生善治さんがその著書の中で才能について上記のように語っている。継続できることそのものが天賦の才であるとのこと。将棋という一つのことに真摯に、情熱をもってずっと取り組んできて、天才の名をほしいままにしている羽生善治さんの言葉であるからこそ説得力があ

    継続できる情熱 ブログを続けることの意味 - Casual Thoughts about Any Phrase
  • WEB 2.0を追いかける人とWEB 2.0がついてくる人 - Thoughts and Notes from CA

    30歳からの成長戦略 「ほんとうの仕事術」を学ぼう 作者: 山真司出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2004/12/23メディア: 単行購入: 1人 クリック: 41回この商品を含むブログ (72件) を見るお金をもうけることだけを追いかけてはいけない。自分の資金計画をはじめとして、お金に目配りをすることは必要である。しかし自分の品質・実力をみがくことに、より注力することが大切だ。そうすれば、お金は後からついてくるのである。 『30歳からの成長戦略』 〜P.118〜 お金は追いかけるものではなく、後からついてくるものであるという話。 自分の能力を磨き、自らの価値を高めることを追いかければ、自分の顧客に高い価値を提供することができ、自然とお金は後からついてくるが、お金をもうけることそのものを目的化しては、お金は逆に逃げていくとのこと。言いえて妙だと思う。 で、これは実はWEB 2

    WEB 2.0を追いかける人とWEB 2.0がついてくる人 - Thoughts and Notes from CA
  • Google経済圏における士農工商 - Thoughts and Notes from CA

    Nicholas Carrの"MySpace peddles its eyeballs"というエントリーでは、 MySpaceは、現在バナー広告に収益を依存しており、膨大なページビューを効果的に現金化できていない よって、検索エンジンと提携し、クリック連動型の広告を導入し、効率を高めようとしている その膨大のページビューを獲得するために、MySpaceとの提携の権利を巡ってGoogleMicrosoftが激しいつばぜり合いをくりひろげている MySpaceはアドセンスの支払い最低補償や現金前払なんて権利をかちとることもできるかもしれない なんてことが書かれている。 確かに、Googleの開示資料をみてみると In connection with our AdSense revenue share agreements, we are periodically required to ma

    Google経済圏における士農工商 - Thoughts and Notes from CA
  • 『「みんなの意見」は案外正しい』の読書上の注意 - Thoughts and Notes from CA

    「みんなの意見」は案外正しい 作者: ジェームズ・スロウィッキー,小高尚子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/01/31メディア: 単行購入: 13人 クリック: 216回この商品を含むブログ (266件) を見る「Wisdom of Crowds」についてまとめられた良書なんだが、私には結構読みこなすのに時間がかかり、すっと腹におちてこない箇所が多かった。"何故、今"Wisdom of Crowds"が注目されるのか?"で広言したとおり、エントリーでは、「この辺りをおさえてから読むと結構読みやすくなる」という点を私なりにまとめてみたい。「なにがわかりにくかったのかさっぱりわからん、実にわかりやすいだ!」という知力あふれる方は読み飛ばして頂きたく・・・。 1. 言葉の定義をまずはおさえる 解決すべき問題は「認知/調整/協調」の3つであり、「Wisdom of Crowds

    『「みんなの意見」は案外正しい』の読書上の注意 - Thoughts and Notes from CA
  • 議論の土台と今後の動向を捉える視点 - Thoughts and Notes from CA

    ウェブ進化論 当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) 作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/07メディア: 新書購入: 61人 クリック: 996回この商品を含むブログ (2397件) を見る待望の梅田さんの新刊が出版された。幸運なことに「梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」」という企画に招待して頂いたため、出版前にが送付され、この土日でじっくり読ませて頂いた。日が発売日のため、一応解禁ということで読後の感想を書いてみたい。 色々あるが感想をしぼってあげると下記2点になる。 良質な議事録を読んでいるような心地の良い感覚を覚えた 質をおさえ、日々発生する事柄を見る視点を持つことの重要性を再認識した まず、1点目について言うと、まず私にとっての読んで心地良い良質な議事録は 皆が思い思いに言いたいことを言って非常に混沌とした会議であっても、要点を適

    議論の土台と今後の動向を捉える視点 - Thoughts and Notes from CA
    hejihogu
    hejihogu 2006/02/07
  • Wikiサイトに求められるコミュニティーの求心力 - Thoughts and Notes from CA

    サイボウズ株式会社経営企画室によるWikiの分析 を参照して 経営企画室 調査日報: wiki の特徴と利用例 経営企画室 調査日報: wiki がブログほどには盛り上がりにくい理由 経営企画室 調査日報: wiki による「共同編集」の難しさ 経営企画室 調査日報: wiki で「たたき台」をブラッシュアップする を読んだ。 要点は下記の通り。 "Wikipedia"という圧倒的な成功事例を除くと、世で賞賛されている程Wikiの成功事例はない 主観的な感想を書けばよいブログと異なり、Wikiは客観的な事実の記載を求められるため、ブログほど手軽さがなく、利用者が増えないことも普及が今ひとつの要因ではないか 汎用的(=相当数の人が関心を持っている)でありながら、ニッチ(=未だWEB上で有効な情報源がない)なテーマの設定が必要となるが、なかなか難しい 互いの顔や素性をしらない複数の編集者間で見

    Wikiサイトに求められるコミュニティーの求心力 - Thoughts and Notes from CA
  • 1