2012年3月8日のブックマーク (7件)

  • 『絶望の国の幸福な若者たち』雑感 - もどきの部屋 education, sociology, history

    既視感 古市憲寿さんの『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社、2011年)というを読んだ。先月末のテレビ朝日「朝まで生テレビ」でのお題になる程度には話題になっただ。 著者は1985年生まれの26歳(刊行時)。この若さですでに『希望難民ご一行様:ピースボートと「承認の共同体」幻想』(光文社新書、2010年)とあわせて2冊目の単著。著者自身が「若者」世代だという位置づけも加わって、マスコミの話題にはなりやすく、またそれゆえにずいぶんと毀誉褒貶も激しい。大人気ない罵倒や感情的な表現に流れた反発・批判も寄せられたようである。そのなかには著者の肩書が「社会学者」となっていることに向けられたものもあった(どうでもよい)。 私はというと、率直に言って、面白かった。「若者論」の体裁をとった現代日社会論である(現代日の「一億総若者化」というのも書の主張するところである)。読み始めてから一気に読了まで

  • 「2ちゃんねるの某スレッドで、諸般の事情で脅されまして(笑)」 - 発声練習

    SYNODOS Journal:もう一度「一般理論」に挑戦する(1) 山形浩生×飯田泰之 これまで出されたケインズの解説書は、自分に都合のいいところをつまんで、あとは「ここは関係ないから飛ばして」というのが多いのを不満に思っていたので、全体として何が書いてあるのか自分なりにまとめたかったというのもあります。ひとつ、ふたつと訳を進めていったのですが、真ん中のほうは面倒くさくて飛ばしていたんです。それがあるとき、2ちゃんねるの某スレッドで、諸般の事情で脅されまして(笑)。中断して数年経っていたんですが、そういったひょんなことから、未訳の部分をやろうと思い立ちました。 非常におもしろかった話だったので覚えている。経済学関連の2chかと思いきや、まったく別のところで催促されるというおもしろ展開。 世界一かわいいよ!:翻訳家・山形浩生氏が2chの能登麻美子スレにまさかの降臨(閉鎖) 翻訳家の山形浩生

    「2ちゃんねるの某スレッドで、諸般の事情で脅されまして(笑)」 - 発声練習
  • SYNODOS JOURNAL : もう一度「一般理論」に挑戦する(3・完) 山形浩生×飯田泰之

    2012/3/810:22 もう一度「一般理論」に挑戦する(3・完) 山形浩生×飯田泰之 ■ケインズは、どう利用できるか? 山形 そういったことを踏まえたうえで、今、ケインズを読み直したほうがいいのかしら。それともケインズと全然違うところで何かをしたほうがいいのかしら。今回の危機に対してIS-LMもそこそこうまく動いたし、アメリカのやったいろんな資金注入や公共的な支援もだいたいそれで説明がつきそうな感じではある。大学のマクロ経済学の一番最初で学ぶような話ですべてが片付いちゃったんだから、それをもう少し頑張るということでいいのか。ここらへんでケインズの今の意義というのを話さなきゃいけないかなって。 山形 そうですね。やっぱり『一般理論』の小難しくも面白いところは、彼がうねうねしながら議論を進めるところ。その中に、筋とは外れるけれど注目に値する部分が書かれているんですよね。 飯田 その意味で

  • http://econdays.net/?p=6200

  • デイヴィッド・ヴァレンタイン『トランスジェンダーを想像する』 - katosのブログ

    Imagining Transgender: An Ethnography of a Category David Valentine Duke Univ Pr (Tx) 2007-12-31 売り上げランキング : 192470 Amazonで詳しく見る by G-Tools 今年度の大学院のテキストだったのだが、結局100ページも進まんかった……。指導学生のテーマに合うことは間違いないので、年度初めの段階では内容はあまり吟味せずに選んでしまったのだが、期待以上に面白いだった。 ゲイ男性人類学者による、1990年代末のニューヨーク(主にマンハッタン内)におけるトランスジェンダー・コミュニティのフィールドワーク。といっても、トランスジェンダーという概念を大枠に据えてそこに人々を当てはめていくのではなく、むしろトランスジェンダーという概念の困難さを明かるみに出す作業になっているのが興味深い

    デイヴィッド・ヴァレンタイン『トランスジェンダーを想像する』 - katosのブログ
  • 湯浅誠氏がさらに深めた保守と中庸の感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    かつて、2年半近く前にブログで「湯浅誠氏が示す保守と中庸の感覚」というエントリを書いたことがありますが、今回内閣府参与を辞めるに当たって公開したかなり長めの文章は、湯浅誠氏がその保守と中庸の感覚をさらに見事なまでに洗練させたことを物語っているようです。 さきほど、ひさしぶりに「哲学の味方」さんがコメントを書き込まれ、そこで紹介していただいたので、エントリを立てて改めて紹介したいと思います。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-7d76.html#comment-88893122 この記事を拝見している同じ日に、以下の記事をも読みました。湯浅誠さんが、内閣府参与を辞任するに当たって書かれたもので、こちらのキーワードは「日型雇用」なんですよね。 http://yuasamakoto.blogspot.com/2012

    湯浅誠氏がさらに深めた保守と中庸の感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 【お知らせ】内閣府参与辞任について(19:30改訂、確定版)

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 内閣府参与辞任のご報告 (19:30改訂、確定版) 2012年3月7日 湯浅 誠 このたび、内閣府参与を辞任することになりましたので、ご報告します。 辞任は二度目になります。最初は2009年10月26日に任用の辞令交付を受け、2010年3月5日に辞任。 その後、同年5月10日に再任用され、今日に至りました。その間、総理大臣は鳩山由紀夫、菅直人、 野田佳彦の3氏に亘りました。また、私の直接のアドバイス先である内閣府の経済財政担当大臣も数 多くに及びましたが、経済財政担当大臣付の参与だったのは、私に声をかけた菅直人さんが当時その 任にあったからです(参与職は内閣府にしかない)。政策的には厚生労働省の所管事項が多かったで す。 ● 経緯 2010年5月に再任用されたのは、同年3月の辞任時に提案していた複合的な困