東京都調布市の市立富士見台小で昨年12月、乳製品にアレルギーのある5年生の女児(11)が給食後に死亡した問題で、市教育委員会が設置した検証委員会は12日、チーズが入った韓国風お好み焼きのチヂミが原因と認定、学校側の対応に問題があったとする検証結果を発表した。 検証結果は(1)どのメニューがアレルギー源を取り除いたものなのかを調理員が女児に明確に伝えなかった(2)女児が食べられないメニューを担任が確認しなかった(3)担任らがアレルギー反応を抑える注射薬の「エピペン」をすぐに打たなかった-などを問題点として指摘した。 その上で、事前に当事者間で十分に情報共有して、教職員全員やクラスの児童にも情報を伝え、対応に取り組むことなどを提言。「全員で命を守る取り組みをしてほしい」とした。