ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (242)

  • 丸山の議論がほとんど過不足なく当てはまる典型的日本人だなあ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    先日のブログにおけるこのエントリに対する暴言日記さんのコメントですが、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-8591.html(それぞれに利害のある人々を「御用一般人」と言える心性の劣悪さ) http://blogs.yahoo.co.jp/zhang_r/29192497.html(御用一般人) まことに、真実をえぐる的確なる表現をしているので、ここに引用します。 >(拙ブログの引用) >いわゆる 「リフレ派」と自分のような単なるリフレ政策支持者を分ける基準はっきりしてて、それはリフレ政策が行われてこなかった原因を、「リフレ派」の場合は日銀総裁や日銀官僚の非経済学的な動機に求めることにある。つまり、政治的利権、保身、既得権の維持などなどである。いろいろ議論を眺めていると、「リフレ派」を名乗る人とそうではない人とで

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  • それぞれに利害のある人々を「御用一般人」と言える心性の劣悪さ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    例によって、被災地で日夜苦闘している地方公務員のマシナリさんの最新のエントリから、 http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-461.html(「増税」なんてなかった) >・・・それらすべての政策を実現するための財源については、相変わらず増税か反増税かという単純な議論が繰り広げられています。誰からとるか、いくらとるかも大事ですが、それを誰に配分するのか、現金・現物をどれだけ配分するのかも同じくらい大事です。増税か反増税かで議論する方々の視界からは後者の論点がすっぽり抜け落ちているようで、まあ、おそらく後者の論点を言い出したら、国民負担率が先進国でも最低水準にあって、先進国並みの所得再分配が行われていない実態を正面から論じなければなりませんから、その点には言及したくてもできないのでしょうね。 ここから、マシナリさんは過去30年の租税負担率の推移を示

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  • 死んでもいい人間を用意してくれ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    日発売の『週刊ポスト』の記事から、 http://www.news-postseven.com/archives/20110801_27210.html(フクシマ50 下請け社長は「死んでもいい人を」と発注受けた) >菅直人首相が原発対応拠点のJヴィレッジを激励に訪れたその日も、彼は現場で働いていた。その作業服の背中には、「菅直人1回現場に来てみろよ」とある。震災から4か月以上経ち、いま明かされる「フクシマ50」の素顔。原発でともに作業するフリーライター・鈴木智彦氏の、刮目レポートである。 というレポートの中の、たまらない一節。 >「社長は上会社から『死んでもいい人間を用意してくれ』といわれていたらしい。社長、もじもじしてて、なかなか『行け』といわなかったですね。だから志願しました。だってうちの社長、熱い人だから自分が行っちゃいそうだったんで。社長が死んだら社員が路頭に迷うけど、俺が死ん

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  • だからって理屈はねえ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    もちろんわたくしは以前からヨーロッパ出羽の守よろしく「ったく日のリベサヨは・・・」とケチをつけてきているわけですが、 だからといって、こういう理屈で正当化できるものでもないでしょう。 http://twitter.com/#!/shinichiroinaba/status/89679563172487168 >hamachan先生のいう「なんで日のリフレ派はネオリベ臭くて社民よりじゃねえんだ?」問題は「なんで日リベラル左派は成長嫌いの引き締め論者ばっかりなんだ?」問題の裏返し。 裏返しだから何なの? 日のリベサヨが成長嫌いのバカサヨだから、おれたちリフレ派がネオリベ臭くて社民よりじゃねえのは当然だと?竹中平蔵の味方でどこが悪いと? そうやって来味方になったかも知れないまじめな人々を蹴散らして何か楽しいのかしらね? そうやって、まっとうな西欧型社民派が頼れるのは与謝野馨氏しか居な

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  • 力士会は労組として八百長の必要性主張を@水谷研次さん - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    「シジフォス」の水谷研次さんが、いまや政治家やマスコミ全体を覆いつくさんとする八百長非難に対して、敢然と反論しています。 http://53317837.at.webry.info/201102/article_8.html しかし、水谷さんって、今から40年前にはマスコミにいて相撲を取材していたんですか! >・・・賭博や薬物などの違法行為をしたのならともかく、相撲の世界では当たり前の「八百長」をしたとして、社会的に糾弾され、場所や巡業が取りやめになり、しかも解雇までされるとしたら、絶対に納得がいかない。 >何度も繰り返すが、かつて私が相撲を取材していた時代は、八百長というのは当たり前だった。ある相撲担当記者からこんな話をきいたことがある。「老いた大鵬は引退する直前は、かなりの勝ち星を金で買わざるをえなくなった。自分のために八百長を普通にやる過ちはあそこから拡がった。若乃花や栃錦はお客の

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  • だから、「怠けろ」じゃなくって・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    小谷敏さんのつぶやきから、 http://twitter.com/binbin1956 >日の若者が働かない、怠け者になったというのは大ウソである。居酒屋のチェーン店に行くと、若い男女が始終走り回っている。かの長友選手をして顔色を失わしめるほど走りまわっているのである。オランダのマクドナルドは一度撤退している。オランダ人があのハードな仕事に耐えられないからだ。 >日の若者は働かないから駄目だというのはだから大嘘である。日の若者が駄目なところは、怠ける能力がないことだ。無為怠惰に耐えられない、そこが問題なのだ。アルバイトの安い給料で長友選手をやるから阿漕な経営者に足元をみられるのだ。だからブラック企業が跋扈するのだ。若者よ、怠惰たれ! >日の若者が、生意気で、やなやつで、凶暴で、怠けもので、仕事をすぐやめるような輩ばかりだったら、大人たちは若者にびくびくして気を遣うだろう。暴れられる

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  • 与謝野馨『民主党が日本経済を破壊する』文春新書 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    政局でしか物事を見ることの出来ない方々は、この(おそらく文藝春秋編集部がつけたであろうタイトルだけでものごとを考えて)あれこれ論ずるのでしょうが、およそ経済社会政策の中身でもってものごとを考えようと思う人ならば、せめてこの扇情的なタイトルのの中で、与謝野新経済財政担当大臣が当のところ何を語ろうとしていたのか、ちゃんと見極めてから語り始めてもいいのではないでしょうか。 下のエントリで、山口二郎さんが紹介している「私との会談の中で首相は、神野直彦、宮太郎両氏が進めている福祉国家再建の路線は共有していると強調していた。」という事実と照らし合わせて浮かび上がってくる、ある明確な経済社会政策の方向性が、そこには書かれています。政局に盲いた人々の目には映らない方向性が。 >・・・もう一人挙げれば、政治学者で北海道大学教授の宮太郎さん。これは後から聞いた話になるのだが、やはり委員で入ってもらった

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  • 中小企業労働問題はどこへ行った? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    若者の就職難に関わって、「中小企業にはいっぱい求人があるのに」という指摘が結構あります。 これは、求人量で言えばまったくその通りです。しかし、現に存在する中小企業の求人に応募しないことがマクロ経済的に不合理であるとしても、労働者(未満の学生)にとってもミクロ的に不合理であるかと言えば、もちろん必ずしもそうとは言えません。誰もが知っているように、中小企業になればなるほど賃金は低く、労働条件は悪く、雇用は不安定で、経営者の恣意に晒される危険性が高くなります。 もちろん、現実の中小企業にはさまざまな企業がありますが、不完全な情報をもつ市場のプレイヤーが「統計的差別」に走りがちであることは、労使いずれの側についてもおかしなことではありません。重要なことは、学生が「統計的差別」に陥ることなくより完全情報に近い状態で選択しうるような労働市場メカニズムの確立であり、それは商業主義的な就活産業などに任せて

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  • 高橋洋一氏のインチキをbewaardさんが暴く - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    論点自体はすでに繰り返されたことですが、高橋洋一氏がその著書でいかにインチキなことを騙っているかを、bewaardさんが再び的確に指摘しておられます。 http://d.hatena.ne.jp/bewaad/20101226(高橋洋一「バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる」) >今般、とある中傷を受け、このままでは不当な評価が定着するおそれがあることから、自らの約束に反し来すべきでないことは承知の上、この中傷関連に限定して、連載ではないエントリを書かせていただきます。 ・・・・・ >webmasterの主張を不当に歪めての印象操作に加え、「官僚が使う常套手段」などと人の属性に事寄せた中傷をする前に、ご自身が書かれた上の文章がご自身に当てはまることがないか、お考えになられた方がよろしいのではないでしょうか、高橋先生。 まあ、池田信夫氏に http://ikedanobuo.li

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  • スマイル0円が諸悪の根源 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    3法則氏の面目躍如: http://twitter.com/ikedanob/status/17944582452944896">http://twitter.com/ikedanob/status/17944582452944896 >日の会社の問題は、正社員の人件費が高いことにつきる。サービス業の低生産性もこれが原因。 なるほど、ルクセンブルクやオランダやベルギーみたいに、人件費をとことん低くするとサービス業の生産性がダントツになるわけですな。 さすが事実への軽侮にも年季が入っていることで。 なんにせよ、このケーザイ学者というふれこみの御仁が、「おりゃぁ、てめえら、ろくに仕事もせずに高い給料とりやがって。だから生産性が低いんだよぉ」という、生産性概念の基が分かっていないそこらのオッサン並みの認識で偉そうにつぶやいているというのは、大変に示唆的な現象ではありますな。 (追記) htt

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  • スウェーデンの労働法制は全部ここで読めます - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    さて、某一知半解無知蒙昧氏の「北欧は解雇自由」とかいう馬鹿げた虚言はともかく、解雇規制に限らず北欧の労働法制はどうなっているのか興味を持たれた方もいるかもしれません。 このうち、スウェーデンの労働法制については、スウェーデン政府のサイトに英訳がすべて掲載されています。 http://www.regeringen.se/sb/d/3288/a/19565;jsessionid=aciED2DivRM5 >Translations (Swedish Code of Statutes) 2005:426 The Working Time, etc. of Mobile Workers in Civil Aviation Act SFS 2005:426 Lag om arbetstid m.m. för flygpersonal inom civilflyget 2005:395 The Wor

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  • 一犬虚ニ吠ユレバ万犬實ニ傳ウ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ブログでもボランタリーに宣伝していた(笑)『POSSE』第8号「マジでベーシックインカム?」特集ですが、どなたのもそれぞれに興味深く、とりわけ日頃あんまりその方面にお近づきになっていないポストモダーンな東浩紀さんの「BIの使い道を全部公開されちゃう」という素晴らしいアイディアには、自由の究極が完全監視社会という絶妙のアイロニーを感じましたな。 (下に「追記」を書き加えましたので、必ずお読み下さい) それはそれとして、飯田泰之氏のインタビューを見ていて仰天しました。池田信夫氏の既に暴露されたでたらめを、そのまま信じ込んで、得々と語っていたからです。 >-飯田さんのご提案では、経済成長とBI導入の代わりに、雇用に関する規制は基的に撤廃ということですよね。ちなみに、これはどの国がモデルとされているのでしょうか。 モデルではなくて理論ですよ。強いていえば、一番極端な例はスウェーデンでしょう。ス

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  • 湯浅誠氏のとまどい - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    アジア太平洋資料センターの雑誌『オルタ』の9/10月号は、特集は「韓国併合100年」ですが、これではなく、湯浅誠氏の「反貧困日記」という新連載についてひと言だけ。 興味深いのは、湯浅氏が北欧は福祉国家だから人を働かせようなんてする国じゃないというイメージを持っていて、それが行ってみたらそうじゃなかったと、いささかとまどっているらしいところです。 >イギリスでもデンマークでも、訪問する先々で、私は「とにかく仕事」というメッセージを受け取り続けた。イギリスではすべての中高生の在籍データを行政機関が共有し、学校に来なくなった子どもなどの情報を地域の若者担当部局に提供、ソーシャルワーカーの家庭訪問やユースワーカーの人対応に結びつけていた。失業者は、日のハローワークに当たるジョブセンタープラスでの定期的面接を義務づけられており、若年者は一般失業者に比べてより厳しいプログラムへの参加を求められてい

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  • 松尾匡さんの人格と田中秀臣氏の人格 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    松尾匡さんが、リフレ派をめぐるドタバタ劇を一生懸命収拾しようとしておられます。 http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay__100820.html(10年8月20日 小野善康さんからお電話をいただいた件ほか) >でも、リフレ派の中にはいろんな立場の人がいて、中にはけしからぬ言動をする人もいるでしょうけど、その責任を全部負わさせたらかなわないという気はしますね。 >Apemanさんや、コメント欄にお書き込みの仲間のみなさんのような方々にこそ、是非拙著を読んでいただきたいと思っております。私がそこで主張しておりますのは、左翼的価値観の望むことを実現するためには、不況の脱却は必要条件だということです。十分条件ではないかもしれないが、必要条件。 >ともかく、リフレ派は組織でも派閥でもない上に、金子議員はリフレ派の中でもただの一ユーザーで、リーダーでもなんでもないのですから

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  • 年金世代の大いなる勘違い - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    先日スウェーデンで開かれた国際社会政策学会で報告してきた呉学殊さんと話していて、「たった5%の消費税を上げるのに猛反対するのが人気を博するような日はもう終わりかも」という話から、その理由として考えた話ですが、ちょうど「dongfang99の日記」というブログで書かれていた「年長世代の「小さな政府」志向」ともつながる話なので、簡単に。 http://d.hatena.ne.jp/dongfang99/20100725 >近年支持が高い政治家や政党に共通しているのは、ラディカルな「小さな政府」路線であることである。 >そしてさらに気になるのは、どうも年金生活に入っているような、質的にラディカルな改革を好まないはずの年長世代のほうが、こうした政治手法への支持がより高いらしいことである*1。年金・医療への関心の高さから言って、この世代が当の意味での「小さな政府」を望んでいるとはとても思えない

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  • 松尾匡『不況は人災です』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    筑摩書房より、松尾匡さんの『不況は人災です』をお送りいただきました。ありがとうございます。 ほんとうは先週なかばには東大の公共政策大学院の事務室に届いていたのですが、わたくしは今では週一こまの非常勤講師なので、なかなかほかに用事がないと取りに行く機会がなくて、今まで御礼が遅れてしまいました。申し訳ありません。わたくしの常勤先は労働政策研究・研修機構(JILPT)ですので、今後はそちらにお送りいただければ幸いです。 書は松尾さんが今まで説いてこられた新しいケインズ経済学をわかりやすく一般向けに解説したもので、特にわたくしにとっては、「第6章・金融緩和は誰の味方?」が、ブログでも何回となく取り上げてきたテーマを正面から書いています。 ていうか、欧州社会党とか、欧州左翼党といった「左派」が完全雇用を目指しているなどというのは、太陽が東から昇るに等しい当たり前のことで、それが逆転している極東の

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  • 卑劣な第3法則の効果: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) コメント欄 投稿: hamachan | 2016年7月26日 (火) 21時48分

    批判したこともあれば、批判されたこともありますが、わたくしはネット上のいわゆるリフレ派のなかでは数少ない(唯一とまではいわないまでも)知性と良識を兼ね備えた方であると敬服しておりました。 http://d.hatena.ne.jp/bewaad/20100721/p1(無期限休筆宣言) わたくしのように、素顔を晒してブログを書いている人間であれば、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/3_a7ad.html 池田信夫氏の第3法則:池田信夫氏が議論の相手の属性(学歴等)や所属(組織等)に言及するときは、議論の中身自体では勝てないと判断しているからである蓋然性が高い。 というたぐいの卑劣な中傷を受けたところで、(一時的には変なイナゴが湧いてくるにしても)物事を議論の中身をじっくり読んで判断する人にはちゃんと判断されるはず、という安

    卑劣な第3法則の効果: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) コメント欄 投稿: hamachan | 2016年7月26日 (火) 21時48分
  • 宮崎哲弥氏と勝間和代氏にケチをつけますが - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    今をときめいておられる宮崎哲弥氏と勝間和代氏のささいな間違いにケチを付けます。 この全体の趣旨に文句を付けようというわけではありません。しかし、全体の趣旨が結構だからといって、細かいところでいい加減なことを書かれてもかまわないというわけにもいきませんのでね。 「第2章 デフレは百害あって一利なし」(章題はそのとおりですが)の93ページあたりから、 >(宮崎)しかし、その正常化策の一環として、たとえば安倍政権の下で2007年「ホワイトカラーエグゼンプション」の導入がアジェンダに載せられたことがありましたが、民主党を中心とする労組の支持を受けた勢力の強硬な反対にあって見送りとなりました。確かにあの法案に関しては政府側、厚生労働省側の説明に不明な点が多く、当時は私も反対したのですが、ああいった労働法政上の改革がまるで腫れ物に触るかのようにタブー視されるようになったのは、全く「羮に懲りて膾を吹

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  • 生活保護3~5年で打ち切り検討 大阪市長、国に提案へ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    この考え方は、実はすでに2006年に知事会と市長会が提案していた有期保護制度なんですね。改めて生活保護制度の抜改正を提起したわけで、これは大いに議論する値打ちがあります。 http://www.asahi.com/politics/update/0125/OSK201001250152.html >全国市町村最多の生活保護受給者がいる大阪市の平松邦夫市長は25日、「働ける人が大阪市で生活保護を受ける場合は市の仕事をやってもらう」などと述べ、働ける受給者に仕事を提供する一方、一定期間内に市の仕事も就職活動もしない場合は保護を打ち切る「有期保護」の導入を検討していることを報道陣に明らかにした。 一定期間は3~5年程度を検討しているが、打ち切るには生活保護法の改正が必要なため、専門家と協議して年内に市案を国に提出する。自立を促すための有期保護制度は2006年、全国知事会と全国市長会が提案してい

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  • 湯浅誠氏が示す保守と中庸の感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    『東洋経済』最新号は、左の表紙のように「崩れる既得権 膨張する利権」で、これはこれで大変興味深いものですが、ここでは、湯浅誠氏と城繁幸氏の対談がいろんな意味で大変面白く、取り上げたいと思います。 世間的には、湯浅誠氏と言えば、左翼の活動家というイメージで、城繁幸氏と言えば、大企業人事部出身の人事コンサルで、保守的とお考えかも知れませんが、そういう表面的なレベルではなく、人間性のレベルで見ると、なかなか面白い対比が浮かび上がってきます。 >横断的な労働市場を作ることは同感です。それを妨げるものとして、中途採用に消極的な企業や企業別組合、人材育成能力のない派遣業者などの問題があることも理解できます。ただ移るには環境を整えないと無理。第2のセーフティネットもうまくいきません。 >城さんの考えでは諸悪の根源は解雇規制ということになるわけだ。私もフレクシキュリティ政策は評価しますが、それは失業しても

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