労働組合のナショナルセンターである連合が、メーデーの集会に自民党へ招待状を出し、安倍首相が出席するという。 これを問題にしている人たちがいるけれど、しかし連合は原子力業界で働く人たちのため脱原発に反対するという方針を立て、都知事選挙でも舛添支持を表明したうえ、連合の支持を受けている民主党は細川支持しながら、その内容の実質は支援に見せかけた妨害であったという指摘もあるほどである。 なので、連合がメーデーに安倍総理を呼ぶことはむしろ当然だろう。 また、連休の都合でメーデーの日を変えようと言い出して実行した連合は、メーデーとはそもそもアメリカで始まったゼネストであるという原点を忘れている。 労働運動の意義が忘れられているけれど、そもそも知らない人のほうが多いはずだ。 それを映画『浮草日記』(1955年)は、旅芸人一座を通じて描き出している。戦後間もなく、旅芸人一座が横暴なパトロンから独立するため