TypeScriptは、型の合わないプログラムに対して型エラーを出すことを主な役目としています。 もちろんプログラムを正しく修正すれば型エラーは消えるのですが、TypeScriptを書いている方ならばそれ以外の方法で型エラーを消したことがある人がほとんどでしょう。すなわち、as、any、// @ts-ignoreその他諸々です。このような手段を使うことで、本来の問題を解決せずに型エラーを消すことができます。 もちろんこれらを濫用するのは勧められたことではありません。それは筆者の過去の記事『敗北者のTypeScript』で解説した通りです。プログラムの修正でasなどを使わずに型エラーが消せるのならばそうすべきで、そうしないのは敗北者です。 しかしながら、asなどをどうしても使わなければいけない場面はあります。それは、TypeScriptの型推論能力や型の表現力が足りないために型エラーが出てい
