自民党は22日の総務会で、内閣改造に伴って官房副長官を退任した木原誠二衆院議員(53)を茂木敏充幹事長を支える幹事長代理に充てるなどの人事を決めた。木原氏は萩生田光一政調会長の下で「政調会長特別補佐」も兼務する。党三役の幹事長と政調会長に近い重要な役職を1人で担うのは極めて異例だ。(山口哲人) 岸田文雄首相(党総裁)の政策立案を主導してきた木原氏は、首相の最側近として知られる。「ポスト岸田」をうかがう第3派閥領袖(りょうしゅう)の茂木氏と、党内最大派閥の安倍派の有力者「5人衆」に名を連ねる萩生田氏の近くに配置することで、官邸と党との意思疎通をより円滑にするとともに、首相が両氏へのにらみを利かせる狙いもありそうだ。